俳優キム・ソンホ、映画『貴公子』でスクリーンデビュー…「吐き気がするほど走った」

2023年05月23日

「本当に吐きそうだった。(前を走っている)テジュを見ながら、遠くまで行っていたので恨んだ」
パク・フンジョン監督の新作『貴公子(原題:귀공자)』の主演を務めた俳優のキム・ソンホは21日、ソウル・広津(クァンジン)区のある映画館で開かれた制作報告会で、この映画の追撃シーンの撮影を振り返りながらこのように述べた。
『貴公子』は、フィリピンで不法競技場を転々としながらなんとか暮らしていたボクシング選手の“マルコ”(カン・テジュ)が、韓国に来る途中に出会った正体不明の男“貴公子”(キム・ソンホ)から追撃される話で、来月21日に韓国で公開される。
「蜘蛛女のキス」などの演劇舞台を経て、「海街チャチャチャ」などのドラマで人気を集めたキム・ソンホにとって、この映画はスクリーンデビュー作でもある。
キム・ソンホは劇中、自動車の追撃シーンと銃撃だけでなく、ワイヤーを活用したジャンプなどさまざまなアクション演技を披露する。
キム・ソンホは、高い橋から飛び降りる場面について、「僕は高所恐怖症があり、これだけは代役の方にやってもらえるという話だった。『他のことは全部君がやるが、(ワイヤーアクションは)心配するな』と聞いていたのに、なぜか僕の後ろにワイヤーがあった」と笑った。
パク監督は「僕は、映画を撮るとき、代役を使うことがあまり好きではなく、僕と作品をするなら、俳優たちは皆、アクションをこなさなければならない」とし、「リアルさ(事実性)が、より出るのではないかと思う」と述べた。
『貴公子』でキム・ソンホは、リーゼントヘアにきれいなスーツを着る無慈悲な人物の役を担った。追撃中でも、コーラの瓶にストローを差して飲む余裕のある姿を見せたりもする。
キム・ソンホは「ずっと休む暇もなく(コーラを)飲み続け、ワンカット当たり5本は飲んでいた」と笑った。
映画の中の主人公“貴公子”を、“澄んだ目の狂人”にたとえたキム・ソンホは、「監督と初めて話をしたときに、お互い共通していた意見が“すっきりしたい”ということだった。どんなアクションをする瞬間にも、締めくくるときは、さっぱりとなるよう準備した」とし、「銃を撃ちながら、笑って楽しむ姿を見せるこのキャラクターを見て、『本当に普通の人ではないんだな』と思った」と振り返った。
『貴公子』にはキム・ソンホの他に、“マルコ”役のカン・テジュ、“ハン理事”役のキム・ガンウ、“ユンジュ”役のコ・アラ(Ara)が登場する。
新鋭俳優のカン・テジュは、3回にわたって行われたオーディションを通過し、マルコ役に抜てきされた。競争率は1,980分の1だったという。
カン・テジュは「ボクシングシーンをうまくこなすために、全国体育大会を準備するボクシング部の選手たちと一緒に選手メニューをこなして準備した」とし、「ランニングシーンなどを使って基礎体力を上げたおかげで、うまくこなすことができたように思う」と述べた。
パク・フンジョン監督は犯罪ノワール『新しき世界』とミステリーアクション『THE WITCH/魔女』シリーズを演出したことがある。
パク監督は『貴公子』について、「スピード感がある映画」とし、「今回の作品は、これまでの僕の映画とは異なり、スピードが少し早く感じられるだろう」と紹介した。
彼は「実はこの映画は、僕が俳優たちに便乗したもの」だと述べ、俳優たちに功を譲った。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事