映画『貴公子』で悪役に挑戦した俳優キム・ガンウ、「いら立つ捜査官のように演じた」
2023年06月20日

「いら立つ捜査官のことを考えながら演じた」
19日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会った俳優キム・ガンウは、映画『貴公子(原題:귀공자)』で自身が繰り広げた演技についてこのように語った。
パク・フンジョン監督が演出したアクション映画『貴公子』は、来る21日に韓国で公開される。この作品は、フィリピンに住んでいた韓国系の“マルコ”(カン・テジュ)が韓国に来て、正体不明の男“貴公子”(キム・ソンホ)をはじめとする人々に追われる物語だ。
キム・ガンウは、マルコを追う財閥2世の“ハン理事”役を務めた。ハン理事は、目的達成のためなら手段と方法を選ばず、平然と長銃を取り出して人を射殺する残忍なキャラクターだ。
「監督は、ハン理事をこんなふうに説明してくれた。完全に“男の中の男”、“マッチョ”だと。韓国映画ではなかなか見られないキャラクターなので、西部劇を頭に浮かべた」
キム・ガンウは、ハン理事役を準備しながらアメリカの西部映画をたくさん見たという。レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ジャンゴ 繋がれざる者』(2013)もそのひとつだ。
ハン理事は悪人だが、キム・ガンウは自分の役柄をあえて悪役と決めて演じなかった。
「ハン理事は、欲望が大きすぎて他の人物に害を及ぼす。そのように自分の目的通りに生きていく人物だと見て演じた。僕が彼を悪役だと思ってしまうと、演技があまりにも典型的に流れそうだという感じがしたため、演じるときはそんな考えは排除した」
キム・ガンウは、『貴公子』でキム・ソンホと初めてタッグを組んだ。2人は、パク監督の次回作『暴君(原題:폭군)』にもそろってキャスティングされた。
キム・ガンウはキム・ソンホについて、「とても長所が多い俳優。メロ(恋愛)演技が上手な俳優と知っていたが、アクションも非常にうまかった」と称賛した。
さらに「(キム・ソンホは)演劇経験も豊富で、自分のキャラクターを作る能力が卓越している」とし、「そんな方の相手役として2つの作品を連続でやるのはとても楽しいことだ」と述べた。
彼はパク・フンジョン監督については、「とても敏感な方なので、想像どおり現場でも、テキパキ進行してくださった」とし、「俳優たちの意見もたくさん取り入れてくれた」と述べた。
キム・ガンウは『貴公子』について、「かわいらしい感じの映画」だと述べた。『貴公子』が情け容赦ないアクションが横行する映画だという点を考えると、多少意外な表現だ。
「この映画は、単純で好きだった。それぞれのキャラクターたちが持つ目的が単純だ。目指す方向も確実で、ストーリーがこじれず直進する映画だ。僕もそんな映画が好きだ」
