BTSのSUGA、初ソロワールドツアー「D-DAY」のソウル公演を開催
2023年06月26日

「僕のソロ曲は、すごく攻撃的だ。今度は、もう少し穏やかにしようと思うが、どうだろうか?ではもっと攻撃的になろうと思う」
グループBTS(防弾少年団)のSUGAは25日午後、ソウル・蚕室(チャムシル)室内体育館で開かれた初のソロワールドツアー「D-DAY」のソウル公演で、照れくさそうに笑いながら、ファンたちに向かってこのように述べた。
SUGAがこのような話を切り出したのは、希望と癒しを与えるBTSのグループの楽曲とは違い、彼のソロ曲には特有の荒々しさが込められているためだ。
SUGAは同日、一人で舞台に上り、怒りを思い切り爆発させ、BTSとはまた違う自身だけの音楽色を誇った。
SUGAは数字の“一”字型の舞台が主となる一般的なコンサートとは異なり、場内の真ん中に広い長方形の舞台を置いた。舞台正面には、マンション3階の高さをゆうに超える巨大な電光掲示板が設置された。公演の開始前から、客席のペンライトが色とりどりに光、場内は“ミン・ユンギ(SUGAの本名)!ミン・ユンギ!”という叫び声でいっぱいになった。
SUGAは、自身が過去に遭ったバイク事故をモチーフにしたようなイントロ映像の後に、ダンサーたちに囲まれ登場した。
彼は黒いスーツに黒いネクタイ姿で登場し、4月に発売した初の公式ソロアルバムのタイトル曲「Haegeum」の歌詞を速射砲のほうに吐き出した。ライブバンドの伴奏に合わせ、広い舞台を一人で縦横無尽に走った。裂けるようなギターとドラムのサウンドをバックに、リズムに合わせて足を蹴ったり、ヘッドバンキングしたりする姿は、ロックコンサートを彷彿させた。
SUGAは同日、初のソロアルバム「D-DAY」の収録曲だけでなく、「Daechwita」、「Agust D」、「give it to me」など、これまで発売したミックステープ(非正規アルバム)の楽曲も歌い、ファンたちを喜ばせた。
今回のワールドツアーは、4月にアメリカのベルモント・パークで始まり、アメリカのニューアーク、ローズモント、ロサンゼルス、オークランド、インドネシアのジャカルタ、日本の神奈川、タイのバンコク、シンガポールで行われた。SUGAは、これらの都市で28万人にのぼるファンと会った。
今回のソウルの2日間の公演で動員した1万5000人を加えると、30万人に近いARMY(BTSのファン)と対面したというわけだ。
SUGAは、汗びっしょりになったまま「(ツアーの)最終日なので十分に楽しんでほしい」とし、「今日はちょっと暑い。それだけ熱気がすごいということだと思う」と述べた。
彼は、BTSのメンバーたちの直筆のサイン入りのギターを弾き、「Trivia 轉 : Seesaw」を歌った。また、ピアノを弾きながら「Life Goes On」のステージを飾るなど、ラッパーを越えてミュージシャンの面貌まで誇った。
ソロアルバムの先行公開曲「People Pt.2」のステージでは、歌手IUがフィーチャリングした部分をファンたちが“大合唱”で代わりに歌い目を引いた。
SUGAは、3月に亡くなった音楽界の巨匠・坂本龍一氏が参加した「Snooze」を歌う前に、生前の坂本龍一氏と共にした映像も公開した。SUGAは、ピアノを弾く坂本氏の映像を後ろから見守った。彼は映像の最後に「遠い旅が平安であることを祈ります」というメッセージを載せ、故人を追慕した。
SUGAは「D-DAY」、「Intro : Never Mind」、「The Last」をアンコールで披露し、全てのステージを終えた。
とても広かった長方形の舞台は、公演が進むにつれ、一部が天上に引き上げられ次第に狭くなった。正規のセットリストの最後の楽曲「AMYGDALA」では、SUGA一人がやっと立てる分のスペースしか残っておらず、残り深い余韻を残した。
彼は最初に登場した時のように、ダンサーに囲まれ舞台を離れるパフォーマンスを披露した。しばらくしてアンコールのために再び舞台に上り、交通事故という人生の大きな痛みまで克服したというメッセージを送った。
彼は「体操(競技場)で会いましょう」と、8月4日から6日までのアンコールコンサートの計画も電撃発表し、ファンたちは歓呼した。
約2時間にわたった同日の公演は、ファンコミュニティプラットフォームWeverseを通じてオンラインで生中継された。また、BTSのメンバー・JUNG KOOK、JIMIN、Vが現場の客席でSUGAを応援した。
公演が開かれたソウル・蚕室室内体育館の周辺は、早くから世界のARMYでにぎわっていた。
BTSとSUGAの人気に比べ、相対的に小さい公演会場だったため、チケットを入手できなかったファンもいた。それにもかかわらず、とりあえず韓国に来たという熱心なARMYも少なくなかった。
アメリカのニューヨークから来たミシェル・アンドリュースさんもそのようなファンの1人だった。彼女は、公演会場の入口で、携帯電話を通してSUGAの映像を見ながら残念な気持ちを慰めた。
アンドリュースさんは「SUGAの口から出る最初から最後までの全ての言葉が好きだ」とし、「歌詞が韓国語なので完全には理解できないが、彼の音楽を伝えるやり方と情熱を通じて、十分に共感できる」と述べた。
世界的人気を誇るBTSなだけに公演会場には、フィリピン、アルゼンチン、メキシコ、アメリカ、日本など各国からファンたちが集まった。フィンランドから来たキルシ・イモネンさんは、運よくチケッティングに成功し、SUGAを直接見る喜びを味わった。
イモネンさんは「日常で腹が立った時に、SUGAの歌を聴くと、感情が収まったりする。彼が代わりに怒ってくれたような気分になる」とし、「他人の視線を気にせず君の道を行け、という彼のメッセージが響いた」と述べた。
「4月21日に(ソロ)アルバムを出し、ツアーを始めて6月末まで来た。2カ月間とても幸せで、楽しい思い出を与えてくださり、またツアーが面白いということを教えてくださり、本当にありがとう。僕がまた舞台に立つ時は、7人そろっていなければ!」(SUGA)
