スンヨン(KARA)&イ・ジフン主演の映画『隙間のない関係』、“騒音”がプレゼントしてくれたロマン

2023年07月05日

壁越しに聞こえてくる騒音のゆえ、隣人同士で顔を赤らめることがたくさんある昨今。
騒音でストレスを与える隣人を殺害する事件まで起きる。凶器を持って騒音を出している人を訪ねたり、暴行したりしたというニュースもよく耳にする。
オンラインでは、想像もしないような騒音の復讐法が共有されている。隣の家に向かって大型スピーカーを設置し、音楽を流したり、匂いのきつい食べ物を食べたり、たばこの煙を送ったりといったものだ。これではまるで、いたちごっこだ。
イ・ウチョル監督のロマンティックコメディー映画『隙間のない関係(原題:빈틈없는 사이)』の主人公“ラニ”(ハン・スンヨン、KARAのスンヨン)と“スンジン”(イ・ジフン)も、最初は誰が勝つかやってみようというふうにお互いが出す騒音に対応する。ラニは家で風船をいくつも破裂させ、スンジンは電子ギターを弾く。
2人が住んでいる所は、一般的な家より防音状態が甘い。薄い壁ひとつを挟んでいるが、実際は一軒家に近いほどに生活騒音が響く。壁に顔をくっつけて話さなくても対話が可能なほどだ。
無意味な騒音競争に疲れた後、2人は共生できる合理的な方法を探す。一日に4時間ずつ交代で時間を分けて使うのだ。ラニが自由に4時間生活した後、スンジンが次の4時間を存分に音を立てて過ごすことができる。そうして2人の間には平和が訪れる。
1人が音を出す時、もう1人は沈黙を守らなければならないという規則によって、2人はお互いの事情を隅々まで知らざるをえなくなる。通話内容はもちろん、悩みや秘密、さらにはいつ、どんなふうに用を足すのかまで知っている。透明人間が毎分毎秒、自分を見守っているというわけだ。
こんな状況で、2人にロマンスが入り込む隙は到底なさそうだが、ラニとスンジンはむしろお互いの悩みが知られたせいで、より正直になり同情する気持ちが生まれる。壁越しに向かい合って酒を飲み、ご飯を食べながら会話をすることも増えた。
ところが2人はなぜか、実際に会うことはない。自分の家に行く出入口が違うせいもあるが、ラニはスンジンとの対面を避けようとする。2人は、お互いの声だけを知る仲で、すれ違っても気づかない。オンラインのようで、オフラインのような、2人の恋愛はどんな結論を迎えるのだろうか。
ぎっしり建ち並ぶ住宅街で毎日のように騒音に苦しむ韓国人にとってぴったりの素材を使ったが、実は作品はクロヴィス・コルニアック監督のフランス映画『最悪の隣人と恋に落ちる方法』(2016)をリメイクしたものだ。壁越しの顔も知らない相手とのスリリングなロマンスを、韓国的要素で満たし再解釈した。最近、あまり見かけない韓国ロマンティックコメディーなので、ジャンル自体の強みもある。
映画『隙間のない関係』は5日に韓国で公開される。上映時間は112分で、年齢制限は15歳以上観覧可だ。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事