映画『非公式作戦』で再会したハ・ジョンウとチュ・ジフン…「ラテンダンスを踊るような絶妙な演技」

2023年07月05日

「お二人の演技のやり取りは、まるでラテンダンスを踊っているかのようだった。1人が引っ張ると、もう1人が引き寄せられる。横から見ると拍子が合ってないのではと思う時もあるが、創造的な呼吸で仕上げていく。1人で見るにはもったいないほど、絶妙な快感を与えてくれる」
来月2日に韓国で公開される映画『非公式作戦(原題:비공식작전)』を演出したキム・ソンフン監督は4日、ソウル・龍山(ヨンサン)区のある映画館で開いたこの映画の制作報告会で、主演俳優のハ・ジョンウとチュ・ジフンの相性をこのように表現した。
『非公式作戦』は、レバノンで武装勢力に拉致された韓国の外交官を救出する任務を負い、現地に派遣された外交官“ミンジュン”(ハ・ジョンウ)と彼が現地で会った韓国人タクシー運転手“パンス”(チュ・ジフン)の冒険を描いたアクション映画だ。1986年にレバノンで実際に起きた韓国外交官拉致事件をモチーフにした。
キム監督は『非公式作戦』について、「拉致というやや重い素材だが、この作品は2人の同行によって自然に繰り広げられるサスペンス、アクション、ユーモアが融合したバディアクション映画だ」と説明した。
ミンジュンとパンスが極限状況で繰り広げるアクションと2人のテンポよい会話が醸し出す笑いが、この映画の面白さだ。
2人は、キム・ヨンンファ監督の『神と共に 第一章:罪と罰』(2017)や『神と共に 第二章:因と縁』(2018)で呼吸を合わせたことがある。2つの連作映画で、ハ・ジョンウとチュ・ジフンはそれぞれ死神の“カンニム”と“ヘウォンメク”を演じた。
キム・ソンフン監督は「前作で、2人の俳優のタッグは “1+1=2”ではなく、2以上になるということをしっかり見せてくれた」とし、「予想期待値というのがあるが、(今回の作品でも)おそらく予想を超えるのではないかと思う」と述べた。
『非公式作戦』で、ハ・ジョンウとチュ・ジフンは息をのむ自動車の追撃だけでなく、銃撃などさまざまなアクション演技を繰り広げる。野良犬の群れに追われるシーンもある。
このシーンを撮影したハ・ジョンウは、「野良犬たちを発見し、車で逃げるシーンだった。なぜか犬たちが撮影の日から突然、荒々しくなって、昨日まで見ていた姿とは全然違った。車に乗っていると悲鳴が聞こえた。スタッフが噛まれたとのことだった」と、当時の緊迫した状況を振り返った。
キム監督は「アクションのためのアクションは排除した。どんな場面も緊張感がベースに敷かれた状態で、時にユーモアが加味された、荒々しく迫力あふれるアクションを作ろうとした」と強調した。
『最後まで行く』(2014)、『トンネル 闇に鎖された男』(2016)、Netflixオリジナル映画『キングダム』シリーズで注目されたキム監督が、スクリーン作品を世に出したのは、『トンネル 闇に鎖された男』以来、7年ぶりだ。
『トンネル 闇に鎖された男』で、キム監督と作業した経験があるハ・ジョンウは、「この作品(『非公式作戦』)のシナリオを受け取った時、『トンネル 闇に鎖された男』のような立体的な感じがあった。(オファーを受けるかどうか)悩む必要がなかった」と打ち明けた。
キム監督の『キングダム』シリーズに出演したチュ・ジフンも、「『非公式作戦』のオファーを受けた時、台本も読まなかった。『ありがとうございます』と言って受けた」と、キム監督に対する信頼を示した。
この映画はレバノンを背景にしているが、実際の撮影はモロッコで行われた。カサブランカ、マラケシュ、タンジェなどのモロッコの都市の異国的な風景も見どころだ。モロッコでの撮影が、この映画の約70%を占め、残りは韓国とイタリアで撮影された。
“モッパン”(食べる様子を収めた動画)でも有名なハ・ジョンウは、現地で制作陣に韓国料理をふるまったという。
彼は「とりあえずイカで塩辛を漬け、キムチは韓国から持参した。チュ・ジフンさんは、チャンジョリム(牛肉の醤油煮)が得意なので、チャンジョリムを作った」と笑った。

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