俳優ソル・ギョング、「『ザ・ムーン』は“体験型”の映画」

2023年08月02日

2日に公開されたキム・ヨンファ監督のSF映画『ザ・ムーン(原題:더 문)』では、月と地球が絶えず交差する。
月では宇宙飛行士の“ファン・ソヌ”(ド・ギョンス、EXOのD.O.)が生き残るために死闘を繰り広げ、地球では元羅老(ナロ)宇宙センター長の“キム・ジェグク”(ソル・ギョング)がファン・ソヌの無事の帰還のために必死の救助作戦を繰り広げる。

『ザ・ムーン』の公開を翌日に控えた1日、この映画の一軸を務めた俳優のソル・ギョングと、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会った。
ソル・ギョングがこの映画の完成版を初めて見たのは、先月25日の試写会だったという。
彼は「宇宙と月がどう出るのか気になった。撮影したときは見られなかった映像なので…。しかし雄大に、ぞっとするほど、よく撮れていた」と満足感を示した。
また「僕の目には、相当なクオリティで作られたように見えた」とし、「高い点数をつけたい映画だ」と評価したりもした。
韓国映画の中で本格的に宇宙を扱った作品としては、『ザ・ムーン』の他に、チョ・ソンヒ監督のNetflix映画『スペース・スウィーパーズ』(2021)がある。
ソル・ギョングは「僕も『スペース・スウィーパーズ』を見て、その技術に驚いた」とし、「『ザ・ムーン』は、さらに没頭して見ることができた」と述べた。
『ザ・ムーン』が描き出した宇宙と月の事実性は、観客にも相当な没入感を与えるとソル・ギョングは明かした。
彼は「『ザ・ムーン』の観客は、映画の中に入り込むことができるのではないか」とし、「観客が俳優と一緒に動ける体験型映画だ」と述べた。
ソル・ギョングは、SF映画があまり好きではなかったという。そんな彼を『ザ・ムーン』に導いたのは、好奇心だった。
彼は「映画の全体的な枠組みで宇宙と月をどのように具現するか、それが本当に気になった作品」とし、「少しでも助力者として参加したかった」と述べた。
『ザ・ムーン』に制作費280億ウォン(約30億円)が投じられたことについては、「大金ではあるが、それを(宇宙と月)具現するには、とても不足していると思う。しかしなぜか、キム・ヨンファ監督なら作り出せるような気がした」と打ち明けた。
この映画でキム・ジェグクは、ファン・ソヌ救助作戦を指揮する人物だが、ソル・ギョングが見るには彼は巨大な宇宙の前に立った人間の無力さを表現した人物のようだった。
彼は「(映画の中の)センター要員たちは、あまりにも無力だった。月探査船を宇宙に打ち上げた後は、何もできることがないというもどかしさがあった」とし、「だから38万4000キロ(地球から月までの距離)先に向かって大声を出したりして、口が渇くような状況を表現した」と話した。
『ザ·ムーン』の配給会社CJ ENMは最近、政府機関と研究所などの宇宙専門家たちを招待し、別途試写会を開いた。この席にはソル・ギョングも出席した。
彼は、ある専門家の方が映画を見て、「実話かと錯覚するほど、実際と似ていて驚いたが、実話でなくて幸いだ」と話したのが記憶残っているとし、「その言葉がとてもありがたかった」と打ち明けた。
ソル・ギョングは『ザ・ムーン』に盛り込まれている主題を“許しと和解”だと表現し、「ファン・ソヌとキム・ジェグク、キム・ジェグクとユン・ムンヨン(キム・ヒエ)の間の悔しさのようなものが、最後に癒され、お互いを知ることになる物語だ」と説明した。
『ザ・ムーン』は、アイドルグループEXOのド・ギョンスの熱演が際立つ映画でもある。ソル・ギョングはド・ギョンスについて「大きくて済んだ瞳の裏側に、渦巻く何かがありそうな俳優だ」と話した。
『ザ・ムーン』は、家族が一緒に楽しめる映画になるとソル・ギョングは期待を呼び掛けた。
「この夏の映画の中には、素敵で個性が強い映画が多いと思う。『ザ・ムーン』は、子どもたちと見るのに向いている映画だ。未来世代にピッタリだ。大人たちにとっても新鮮な経験になるのではないかと思う」

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