チョン・ウソン「映画『保護者』はアクション・犯罪ではなくブラックコメディ」

2023年08月10日

「アクション・犯罪のジャンルではないと思います。感性アクションまたはブラックコメディだと思いました。」

監督兼俳優チョン・ウソンは10日オンライン記者会見で自身が演出と主演を担った映画『保護者』に対してこのように語った。

来る15日公開するこの映画は暴力組織に身を置いていたスヒョク(チョン・ウソン)が10年の刑務所暮らしを終え出所し、娘の存在を知ることになる経験を描いた。

スヒョクは「平凡な人生」を生きると決心するが、暴力組織のソンジュン(キム・ジュナン)は2人組のキラーウジン(キム・ナムギル)とジナ(パク・ユナ)にスヒョクを除去しろと命令する。

この映画では裸の決闘だけではなくカーチェイスと銃撃など多様なアクションが繰り広げられる。ダイナミックなアクションシーンの中に失笑のような笑いを誘うシーンが挟まれている。

チョン・ウソンは普段の真面目なイメージがブラックコメディとは似合わないという指摘に対し「近くで仕事をする同僚たちは私のくだらなく、絶え間ない冗談をたくさん聞いただろう」と笑った。

彼は「UN難民機構親善大使のため社会的問題が結びついた敏感な部分で私の名前が取り上げられるときもあるし、そのため真面目なイメージが印象付けられるかもしれない」とし「真剣さも重要だと思うが、くだらない笑いのようなものもとても重要だと思う」と語った。

『保護者』でスヒョクに対し劣等感を持ったソンジュンが自分の内情を隠すように誇張した行動をとったり、ウジンが狂気に憑りつかれたように取り留めもない行動をしたりするのも笑いを誘える要素というのがチョン・ウソンの説明だ。

チョン・ウソンは最近Coupang Play 「SNL KOREA」にも出演し視聴者たちに笑いを届けた。彼は「お笑い芸人たちの笑いをくれる演技の大変さ、難易度、悩みに対し尊敬の念まで感じた」とし「SNLにはまた出演したい」と打ち明けた。

チョン・ウソンは『保護者』が「新しく個性の強い映画」と強調した。

彼は「普通、映画作業をするとプリプロダクション(事前制作)段階でスタッフとの円滑な疎通という名目のもとにリファレンス(参考資料)をたくさん収集する」としたが「私が監督として初めて演出部へ指示したことはリファレンスを集めるなということだった」と語った。

続いて「シナリオに必要な映像とイメージはシナリオの中で探し出せなければいけないし、それを探そうと努力した。」と「私なりにそれが『保護者』らしい映画を作る過程だと考えた」と説明した。

一時期暴力組織にいた人が新たな人生を追求するという『保護者』のストーリーの構図自体は新しいものではない。なじみのあるストーリーにアクションとキャラクターで新しさを生み出したのだ。

チョン・ウソンは「『クリシェ』(常套的なもの)なストーリーを演出するということは大きな挑戦だった」とし「私が私らしい視線で、私らしい悩みでこの映画が完成するのならばこの挑戦もそれなりの意味があるのではないかと思った」と語った。

彼はスヒョクというキャラクターについて「暴力の時代を否定し後悔する人」だとして「そんな状況で(娘を救うために暴力を振るわざるを得ない)スヒョクの選択はジレンマになるしかない」と説明した。

『保護者』の制作過程は困難も多かったという。

チョン・ウソンは2020年父親の喪に服した時を振り返り「一日二日延期するのさえもプロジェクトの大きなわずらいとなると考え(葬式を行いに)短い時間ソウルに来てすぐにアクション撮影をしたのだが『これでいいのか』という考えも浮かんだ。」と打ち明けた。

今後やりたい作品については「最近ジャンルに対する悩み事をたくさんする」とし「痛快で単純なアクションを一度撮ってみようか、それとも人間の心理を掘り下げてみようか、そのような考え事をする」と語った。

チョン・ウソンは最も影響を受けた監督としてキム・ソンス監督をあげ「監督しての無限の責任、それに怖気づかずになんとしてでも期待を背負おうとする野戦軍司令官のように頼もしい方」と評価した。

彼はキム監督の『アシュラ』(2016)、『MUSA -武士-』(2001)、『太陽は無い(原題:태양은 없다)』(1998)、『ビート』(1997)などに出演したことがある。

彼はどの映画よりも自分の色が多く入った『保護者』の公開を控え緊張感を隠さなかった。

「もうすぐ広い海に『保護者』という船が出港するが、どんな波風を食らうのだろうと緊張する。」

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