映画『眠り』の主演チョン・ユミ、「ポン・ジュノ監督がシナリオを勧めてくれた」
2023年08月23日

来月6日に韓国で公開される映画『眠り(原題:잠)』は、ユ・ジェソン監督が脚本と演出を務めた初の長編映画だ。
ポン・ジュノ監督の『Okja/オクジャ』の演出チーム出身のユ監督は、ポン監督をロールモデルに挙げる。
女優のチョン・ユミを『眠り』の主演につなげた人もポン監督だという。
「ポン監督が『こんな監督がこんなシナリオを書いたので、一度読んでほしい』と言った」
22日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったチョン・ユミは、ポン監督が自分に電話をくれ、『眠り』のシナリオを勧めたと振り返った。
「シナリオが簡潔でよかった。とても楽しく感じもした。監督が(どんな人なのか)気になった」
こうしてチョン・ユミは『眠り』の主演を務めることになった。この映画は、新婚夫婦 “スジン”(チョン・ユミ)と“ヒョンス”(イ・ソンギュン)の物語で、ヒョンスが夢遊病にでもかかったように寝ている時に、奇異な行動を取りながら巻き起こる物語を描いた。恐怖におびえたスジンはどんどんおかしくなっていく。
ホン・サンス監督の『教授とわたし、そして映画』(2010)、『ソニはご機嫌ななめ』(2013)などでカップル演技をしてきたチョン・ユミとイ・ソンギュンが『眠り』では、新婚夫婦として出演する。
チョン・ユミは「(ポン監督の映画を撮影したとき、イ・ソンギュンと)必ずまた会おうと言ったが、10年という時間がかかるとは思わなかった」と笑った。
彼女は「(イ・ソンギュンとは)話をしなくても、(演技が)テキパキとうまくいく」とし、「古くからの縁だが、信頼できる俳優だ」と述べた。
さらに「(イ・ソンギュンは)どんな俳優でもよく受け入れてくれる。そのおかげで私がたくさん勉強させてもらった」と打ち明けたりもした。
チョン・ユミは『眠り』について、「スリラーの外皮を巻いたラブストーリー」だとし、「夫婦が苦難と逆境を克服していく話だ」と説明した。
彼女は「最初にその表現をしてくれた人が(ユ・ジェソン)監督だ」とし、「イチャイチャすることだけがラブストーリーだという偏見を破った」と振り返った。
『眠り』でスジンとヒョンスの家には、「2人が一緒なら克服できないことはない」という文章が家訓のように貼られており、話の展開でも重要な役割を果たす。
チョン・ユミは今回の作品で、自分の解釈よりはユ監督の演出にできるだけ忠実になろうと努力したと話した。
彼女は「(撮影現場に)あまり考えずに行くほう」とし、「監督が望む通りに監督の頭の中にあることを表現したい気持ちが一番大きく、それに合わせられた時、最も幸せを感じる」と述べた。
『眠り』でチョン・ユミが表現した“おかしくなっている演技”に注目する反応も出ている。
これについてチョン・ユミは「カンヌ映画祭に行き、そんな反応を見て少し驚いた」とし、「もう少し取り乱さなければならないのではと思って、個人的には心残りがある。その程度ではおかしくなったとは言えない」と打ち明けた。
『眠り』はホラー映画にも分類されるが、チョン・ユミはホラー映画をあまり見ることができないと述べた。
彼女は「個人的に怖いものが見られない」とし、「『ザ・コール』という映画もとても面白かったが、一人で見られなくて友だちと一緒に見た」と笑いながら述べた。
チョン・ユミは俳優としての人生を支える力について、このように述べた。
「私がこの職業を選択したことによって、見てくださる方々がまだいる。それに感謝する気持ちが一番大きい。その気持ちで頑張っている。耐えるというよりは前に進んでいる」
