「スローでも大丈夫」…BTSのVがソロアルバム『Layover』で描き出したゆとりある風景

2023年09月11日

8日にベールを脱いだグループBTS(防弾少年団)のVのソロアルバム『Layover』には、彼の自然な姿と余裕がよく溶け込んでいる。
このアルバムにはタイトル曲「Slow Dancing」をはじめ、「Rainy Days」、「Blue」、「Love Me Again」、「For Us」など計6曲が収録された。
Vは、ステージの上の華やかだった姿を脱ぎすて、自然な“自分自身”を表現しようと努力したと明らかにした。
タイトル曲「Slow Dancing」は、1970年代のソウルサウンドを基にしたポップR&Bジャンルの楽曲だ。ロマンティックでありながらも余裕がこめられたVのボーカルが後半部の即興フルート演奏とマッチし、妙な雰囲気を醸し出す。日頃、Vが大きな関心を見せてきたジャズの要素が加わり、魅力的な中低音の声と調和をなした。 Vは特にタイトル曲の後半1分以上を、歌唱なしにフルートなどの演奏だけで満たす破格的な構成を披露した。何かで埋めるよりは、反対に“減らすことを”選ぶことで、タイトルのようなゆったりさ、平穏さ、自由さ、余裕を感じられるようにした。
「Slow Dancing」のMVは、スペインのマヨルカで撮影され、このような歌の独特な雰囲気をよく盛り込んだ。Vは映像で海の中で水泳を楽しんだり、友人たちと海辺で余裕あるひとときを過ごしたりする。風と日差しを浴びながら踊り、夜空を眺める姿が歌の旋律とよく合う。 Vはアルバムの紹介映像で、「この曲を聴く瞬間だけは皆が自由で気楽な時間を過ごしてほしい」とし、「(MVを)撮った時は楽しかったが、完成したのを見ると達成感があった。僕は音楽を作る時にいつも想像するが、今回これを(MVで)実現できてとてもよかった」と述べた。
アルバムの残りの収録曲もタイトル曲と同様に刺激的ではなく、余裕を漂わせる。
今回のアルバム作業の陣頭指揮を取ったのは、NewJeansの成功神話を築いたミン・ヒジンADOR総括プロデューサーだ。NewJeansの音楽が、高音や強烈なサウンドではなく、“薄味”の魅力でグローバルな音楽ファンの耳をとりこにしたように、ミン・ヒジン総括が指揮した今回のVのソロアルバムも柔らかくて平穏な感じが魅力的だ。 Vは「(ミン・ヒジン総括プロデューサーが)僕の普段のゆっくりとした話し方を、僕だけの特色とよくとらえてくださったようだ」とし、「だから僕がやりたい音楽ができた」と振り返った。
収録曲「For Us」は、シンセパッド(synth pad)サウンドに温かいコーラスボーカルとビンテージビアノサウンドが調和した楽曲で、Vはいくら努力しても届かないやるせない気持ちを隠喩的に描写した。
Vは来月14日にオフラインファンミーティングを開き、“ARMY”(BTSのファン)と対面する。また、各種音楽番組やYouTubeコンテンツなどに出演し活動を続ける。
大衆音楽評論家のチョン・ミンジェ氏は、「Vが大衆的なポップミュージックでジャズの構成を借用し、フルートの演奏などでアウトロを披露するのは破格的な試み」だとし、「BTSというチームはメンバーのソロ作品に精魂を込めることで、各自の音楽的ステップを作っている」と評価した。

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