映画『30日』主演のカン・ハヌル、「キャラクターが重なって見えてもストーリーは違うことが重要」
2023年09月27日

俳優のカン・ハヌルが“ダメ男”の極みを走るコミカルなキャラクターで帰ってきた。来月3日に韓国で公開されるナム・デジュン監督のロマンティックコメディー『30日(原題30일)』を通じてだ。
カン・ハヌルは離婚を目前に交通事故に遭い、妻のナラ(チョン・ソミン)と同時に記憶を失う夫ジョンヨルを演じた。スラリとした外見の弁護士だが、夫婦喧嘩をすると幼稚極まりない姿に急変する。白目をむき出しにして目を見開き、ナラが言った言葉をマネする姿を見ると、ナラがなぜ離婚を決意したのか理解もできる。
最近、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェであったカン・ハヌルは、「このシーンで(僕の演技を見て)ソミンさんが実際にイライラしたようだった」と笑った。
彼は「友だち同士でいる時、よくするいたずらなので、『弱すぎるのではないか』と思ったりもした」とし、「NGが出ても演技を続けたら、監督も本当に憎らしいと言ってくださった」と振り返った。
カン・ハヌルは映画『二十歳』(2015)、『ミッドナイト・ランナー』(2017)、『パイレーツ:失われた王家の秘宝』(2022)など多くの作品でコミカルな役を披露してきた。
しかし彼は『30日』で、これまでやってきた役柄と似たようなタイプの人物をまた演じることについて、心配や不安はなかったと強調した。
「実は僕は『以前の作品では、このように演じたから今度はあんなふうにしなければ』と戦略を立てるほどの頭はない(笑)。台本に忠実に演じるのが俳優の役目だと思う。違う表現をしようとしても、カン・ハヌルはどこにも行かない。キャラクターが重なって見えても違う監督であることとストーリーを見せることが重要だと思う」
カン・ハヌルは『30日』のシナリオを受け取ると、そのまま一気に最初から最後まで読んだ。
彼は「引っかかるところなく台本をずっと読むと、必ずその作品をすることになる」とし、「作品を選択するたったひとつの基準であり迷信だ」と述べた。
さらに「見ている間、充実して気楽に笑える作品だ」とし、「長い秋夕(チュソク、中秋節)の連休を終え、仕事場に戻る前に楽しく見るに値する映画だ」と強調した。
ロマンスに傍点が押されたということも『30日』の差別点だ。ジョンヨルとナラはお互いを中傷し、傷つけながら離婚直前まで行くが、記憶を失った後、一緒に暮らしながらもう一度恋に落ちる。
カン・ハヌルは「(人生において)結婚相手は運命的に登場するという言葉を信じているので、2人のストーリーが理解できた」と述べた。
「年をだんだん取るにつれて、周りに結婚する友人が増えてきた。豊かに暮らす友人もいれば、毎日喧嘩だらけの生活を送る友人もいる。僕はまだ結婚を考えたことがないので、ジョンヨルとナラの夫婦喧嘩をすごく身近には感じていない。『こんな夫婦もいるんだ』と思いながら演じた」
ジョンヨルが恋愛と結婚生活に未熟な人物であるため、若い頃の自分の姿を思い浮かべながら演技をしたりもした。
「恋愛をしていると、だんだん自分の欲が強くなる時がある。相手を配慮するより自分をさらに優先するようになる。(自分を)振り返った時、たくさん失敗したようで、自分のことを考えたせいで、相手を配慮してあげられなかったことがあった。それがジョンヨルの気持ちではないかと思う。『30日』を撮影しながら、そんな僕の過去の姿がたくさん思い出された」
最近、数年間映画やドラマ、ミュージカルを行き来しながら休まず働いてきたカン・ハヌルは、Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン2にも合流した。世界から注目されるシリーズだが、他の作品に対する態度と違う点はないと彼は強調した。
「特に大きなプレッシャーは持ってはいない。正直に言うと、僕は『30日』も『イカゲーム2』も同じ。僕の周りの人たちは『イカゲーム』がどれだけ期待される作品なのか、他の作品と似ているのかと聞いたりもする。演技において僕の目標はどんな作品であれ、その役にぴったり見えてほしいということひとつだけ」
