映画『華やかな彼女』主演のオム・ジョンファ、「これまで積み上げてきた時間に対する賞をもらった気分」

2023年10月19日

今年でデビュー31年目となる俳優オム・ジョンファは、ベテラン俳優の中でもコメディ演技が秀でている。

映画『ミスター・ロビンの口説き方』(2006)でダニエル・ヘニーとロマンスコメディを披露したオム・ジョンファは、『ダンシング・クイーン(原題:댄싱퀸)』(2012)、『ミス・ワイフ』(2015)、『ノンストップ』(2020)で彼女ならではのコメディ演技を構築してきた。破天荒ながらも親しみの湧く笑い、完璧でないキャラクターが生み出す心温まる感動を伝える「オム・ジョンファ印のコメディ」だ。

今月11日に韓国で公開された『華やかな彼女(原題:화사한 그녀)』にも、このようなオム・ジョンファの魅力がたっぷり込められている。オム・ジョンファは、新日派の子孫の家に隠された金塊を狙う詰めの甘い詐欺師“ジへ”を演じた。彼女は、粗い計画のせいで事がこじれるたびに、肩をたたきながら「ちょっと」と愛嬌たっぷりに言うジヘとして、観客を魅了する。

映画の公開前、ソウル鍾路(チョンノ)区安国(アングク)洞のカフェで会った実際のオム・ジョンファもそうだった。声がかすれていたので心配すると、「完全に治った」と笑い、緊張した雰囲気を一気に壊してくれた。主演として劇をリードしなければならない作品は、負担にならないかと問うと「すごく大きい」と答え、「オム・ジョンファ印のコメディ」という修飾語をどう思うかという質問に、「私にぴったりの服を着ていただけだ」と謙遜した。そうしながらも「コメディ演技はするが、コメディだと思わずに演技している。キャラクターの性格だけを考える」と答えた。

そして、「『華やかな彼女』では、ジヘが持つ苦しみや痛みを考えた。ジヘは人生の重さを抱えたまま自分の計画を行っていく。その中においてはコミカルを追求する必要もないので、状況に合わせてやろうという考えで演技をした」と付け加えた。

オム・ジョンファは映画で身分を隠すため、ショートヘアの目尻が鋭い空き巣犯や、ヘルメットをかぶってふてぶてしく歩く配達員、エレガントな口調の海外音楽大学卒業生など様々な姿に変装する。金塊が隠された親日派の家の息子を誘惑するため、映画俳優Monica Bellucci似た魅惑的な女性に変装した時は、撮影現場に歓声が湧いたという。

彼女は、「シナリオは(ジヘが変装する)設定ではなかったが、ジヘが色々な姿に変身すれば見る面白さがあると考え、提案した」とし「本来の姿が分からないよう、出るたびに顔を完全に変えたいとも思ったが、やりすぎかなと思い我慢した」と話した。

これまで、出演ドラマやバラエティ番組をヒットに導いてきたオム・ジョンファは、プレッシャーもあると明かした。

彼女は「ドラマが、あまりにもヒットすると映画もヒットさせなければというプレッシャーがある」と述べた。

オム・ジョンファはインタビュー中、「今が第2の全盛期」という言葉に大きくうなずいた。それと共に「人生の最も華やかな瞬間はいつか」という問いに迷わず「今」と答えた。

1993年に映画『風吹く日なら狎鴎亭洞に行かねば(原題:바람 부는 날이면 압구정동에 가야한다)』でデビューした彼女は、90年代に「Rose of betrayal」、「Invitation」、「Poison」などのヒット曲を出し、第1の全盛期を迎えた。その後、映画やドラマで俳優として着実に活動を続けてきたが、空白期を持ったりした。甲状腺がんの手術によって声帯を傷つけ、歌手活動を休止したこともある。

「私が若い頃に受けた愛が、何かを守らなければならない、欲望のようなものだったとするなら今は、これまで積み重ねてきた全てのものに対して応援してもらっている感じだ。“やっぱりオム・ジョンファだ”、“私たちはいつもあなたが好き”、そんな応援だ。その応援のまなざしを言葉で表現するのは難しいが、感動的で幸せ。“ここまでよく頑張った”と、賞をもらった気分だ」

オム・ジョンファは12月にコンサートを開くという計画も明らかにした。歌手としてファンに会うのだ。

彼女は、「2000年にコンサートをして以来、コンサートをする余裕がなかった。“誰が私を待っているのか”と考えた」とし「バラエティ番組に出演しながら、私のためにもファンのためにもコンサートをしなければならないと思った。私の20代、30代、40代の全てが入っている舞台を、共に分かち合いたい」と話した。

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