『勇敢な市民』主演の女優シン・ヘソン、「不義を懲らしめるファンタジーを実現した映画」
2023年10月20日

猫のマスクをかぶった誰かが空き地に集まった男子生徒の群れに大股で近づき拳を飛ばす。
暴力といじめを主導し、学校で王のように君臨していたハン・スガン(イ・ジュニョン、U-KISSのJUN)はパンチの洗礼に気を取り戻せない。猫のマスクは、その後もスガンが過ちを犯すたびに、彼のところに来て物理的な報復を加える。
猫のマスクの正体は元プロボクサーであり、期間制教師のソ・シミン(シン・ヘソン)。普段は明るい笑顔で学生たちを教える先生だったが、マスクをかぶると正義の使徒に変身する。
パク・ジンピョ監督の映画『勇敢な市民(原題:용감한 시민)』を通じて、校内暴力の加害者に痛快な一発を飛ばした女優シン・ヘソンと19日、鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会った。
シン・ヘソンは「もし私が非常に強い人ならば、不義にすぐに報復できるのではないかと想像したことがある」とし、「この映画がそんなファンタジーを実現してくれた」と述べた。
「もし私は今の不義を見たら、直接乗り出して解決することはできないと思う。私はシミンのようにケンカも強くないし、度胸もないから。しかし罰を受けなければならない悪い人たちを懲らしめたいという気持ちはいつもあった。この映画で、そんな勇気をもう一度出す持つことができた」
彼女はシミンについて「心臓に火を持っている人だ」とし、自身もまたそんな人になりたいと思ったりもしたと述べた。
この映画には、最近の社会的問題となっている教権侵害と校内暴力が主な素材として盛り込まれている。
シン・ヘソンは「最近、問題として指摘されているだけに映画で軽く扱えない」としながらも、「教権と校内暴力に主眼点を置いた映画ではない」と強調した。
「見る方によっては校内暴力の場面が不快に感じられるかもしれない。しかし『勇敢な市民』は、社外的告発をしようとする映画ではなく、ファンタジーものに近い。私の中に持っていた勇気を取り出して、代理満足させてくれる。映画を見て痛快さを感じてほしい」
観客たちにこのような痛快さを与えるために、シン・ヘソンには苦痛が伴った。丈夫な男たちと対立しなければならないため、アクションスクールに通いながら数か月間訓練に励んだ。自ら運動音痴だと告白した彼女は、技術ひとつを身につけるにも長い時間がかかったと述べた。
シン・ヘソンは「女性の体で運動が上手な男性に勝たなければならない。どうすれば説得力をもって表現できるか、悩むところが多かった」と述べた。
「シミンがスガンよりケンカが強いように見えなければならない。相手俳優のイ・ジュニョンさんは、私を情熱に満ちた人と言っているが、練習を頑張らざるをえなかっただけだ。私は目標があればなりふりかまわずやる」
お互いに体をぶつけて呼吸を合わせているうちに、イ・ジュニョンと早く親しくなったという。シン・ヘソンの父親とイ・ジュニョンのおじが長年の友人であることを知ってからは、両家の家族があいさつする仲になった。
シン・ヘソンは今年だけで4本の作品を披露し、熱心にファンたちと会っている。さまざまなドラマ作品や映画『ターゲット(原題:타겟)』などで主演を務めた。
『ターゲット』では、初めてスリラーに挑戦し、『勇敢な市民』ではアクションに挑戦した。
シン・ヘソンは「キャラクターやジャンルに制限を置きたくない」とし、「作品がうまくいくかどうかは別として、俳優としてさまざまな経験をしてみたい」と強調した。
「まだ私がどんな演技が一番得意とするのか分からない。だから、もっと多様なジャンルをやろうと思う。『私はこんなこともできるんだな』、『こんな感じも出せるんだな』と研究していきたいと思う」
