ドキュメンタリー映画『道の上に金大中』のミン・ファンギ監督、「楽しく見ることができる映画」

2023年11月02日

「元監督だから、どんな立場も重要だが、映画が面白くなければならないと思った。観客が楽しく見られるように作ろうと努力した」

金大中(キム・デジュン)前大統領(1924~2009)の人生と政治の歴程を描いたドキュメンタリー映画『道の上に金大中(原題:길위에 김대중)』を演出したミン・ファンギ監督は1日、ソウル・龍山(ヨンサン)区にある映画館で開かれた記者会見でこう述べた。

『道の上に金大中』は、金前大統領の生誕100年となる来年1月6日ごろの公開を目指している。現在、編集など仕上げ作業を行っており、来月中旬には試写会で公開される予定だ。

この映画は、全羅南(チョルラナム)道新安(シナン)出身で木浦(モッポ)商業高校を卒業して事業をしていた金前大統領が、政治の大きな夢を抱いてソウルに上京し、軍事独裁に抗挙した政治の歴程を扱う。1987年の6・29宣言で活動の自由を得た彼が、16年ぶりに光州(クァンジュ)を訪問することで映画は終わる。

ミン監督は「金前大統領が政治家から闘志へ、闘志から思想家へ、思想家から再び政治家に戻る過程を扱おうとした」とし「それは、今まで出てきた映画との違いがあるだけでなく、私が解釈した金前大統領に一番近い姿だと思った」と話した。

彼は「(1987年)以後、金前大統領が政治家としてどんなことをしたのか、大統領になるために何をしたかは、次の作品で本格的に扱う予定だ」とし、後続作を予告した。

ミン監督は、ノ・フェチャン元議員の人生と政治を描いた『ノ・フェチャン6411(原題:노회찬6411)』(2021)も演出した。 彼は「私は政治に詳しく、関心があるような人ではない。ドキュメンタリーを作ることや、映画が好きなだけだ」とし「金前大統領について掘り下げて勉強するほど、とても一貫した方だという印象を持つようになった」と話した。

彼は、金元大統領が777日間のアメリカ亡命期間で200回にわたって講演した事実を知ったと明かし、「アメリカでも続けて公演し、韓国の民主化についての支持を訴えたという事実に驚いた」と振り返った。金前大統領が、アメリカの保守陣営と積極的に接触し、韓国の民主化に対する支持を引き出そうと努力した姿に、ミン監督は感銘を受けたと述べた。

『道の上に金大中』は、金前大統領の姿が収められた写真と映像、周辺人物たちのインタビューなどで構成された。金前大統領がアメリカの亡命を受け入れる過程などが盛り込まれた未公開資料も入っている。

この映画の企画は、2013年にさかのぼる。当時、チョン・ジンベク金大中追悼事業会会長が、金大中平和センターに金前大統領のドキュメンタリー制作を提案し、イ・ヒホ夫人の承諾を受けてプロジェクトが始まった。

チョン会長は2019年、映画の完成度を高めるため『接続 ザ・コンタクト』(1997)、『JSA』(2000)、『私たちの生涯最高の瞬間』(2008)などのヒット作を出した制作会社Myung Filmsにサポートを依頼した。Myung Filmsの代表は当時、南北卓球シングルチームのドキュメンタリーの作業を共にしていたミン監督、チェ・ナギョンシネマ6411代表と金前大統領ドキュメンタリー制作に合流した。チェ代表は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の政治歴程を描いたドキュメンタリー『盧武鉉です(原題:노무현입니다)』(2017)を制作した。

この日の記者会見にはミン監督のほかに、イ代表、チェ代表、チョン会長、キム・ソンジェ金大中平和センター常任理事などが参加した。

金大中政府時代に、文化観光部長官を務めたキム常任理事は、「波乱万丈で自由のなかった大韓民国現代史を金前大統領は全身で過ごした」とし、「(この映画は)韓国現代史を振り返り、国民と国が進む道を再び探るきっかけになるのではないか」と述べた。

彼は、今年8月18日に行われた金前大統領逝去14周期追悼式にパク・ジョンヒ、ノ・テウ、キム・ヨンサム、盧武鉉前大統領の息子が出席したことについて言及し、「(観客は政治的立場を越えて)未来へ進むきっかけにしてほしいという部分において共感し、この映画に参加すればいいのではないか」と話したりもした。

イ代表は「金前大統領は、与野党関係なく政治家たちが尊敬して認める方だ」とし「多くの観客が金前大統領を知り、そこから明日の知恵を得るきっかけになることを願う」と期待した。

「金大中大統領誕生100周年記念映画上映委員会」も発足した。委員長は、キム常任理事が引き受けた。

委員会は来年1月、劇場公開と同時に全国各地の文化会館上映などを推進する一方、海外僑民社会を中心に海外21都市でも上映する計画だ。マルチプレックス上映館の確保などのため、この日から1カ月間、タンブルバックファンディングでの支援も受ける。

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