女優パク・ウンビン、「挑戦に大きな欲はない…その時その時の任務を全うするだけ」
2023年12月06日

遅咲きの音大生バイオリニスト(「ブラームスは好きですか?」)、男装の皇太子(「恋慕」)、自閉症スペクトラム障害を持つ弁護士(「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」)に続き、31歳のアイドル志望生(「無人島のディーバ」)まで。
作品ごとに新しい姿を見せ、難しい配役も繊細な演技で生命力を吹き込む女優のパク・ウンビンのことを人々は“挑戦のアイコン”と呼ぶ。
しかし4日、ソウル・江南(カンナム)区のあるカフェで向かい合って座ったパク・ウンビンは、「挑戦のアイコンになりたい思いはまったくなく、難しい選択をしたがる人でもない」と距離をとった。ただ「その時その時に忠実な選択を下し、引き受けた役目を果たしただけ」と述べた。
パク・ウンビンは「『やってみたい』という気持ちに従い、自ら下した決定に責任を負うことができる人生を生きるという気持ちで、(フィルモグラフィーを)一つずつ積み上げてきた」とし、「過ぎてみると難しい道だったようだ」と笑みを浮かべた。
「自らを追い詰めてまで一生懸命生きるつもりはまったくない。世の中には、すでにぶつかるべきことがとても多い。私自身にはもう少し寛大になろうという気持ちを持っているが、どういうわけか“やり遂げなければならない”役割を担って、任務を全うしただけ」
昨年主演したドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」がシンドローム級の人気を集め“重い王冠”をかぶったパク・ウンビンは、温かな癒しになってくれそうな「無人島のディーバ」を次回作に選んだ。
彼女は「ソ・モクハは(作品の成功で)良かったが、騒がしかった私の気持ちをうまく掃除してくれると思った」と振り返った。
最近放送が終了した「無人島のディーバ」の中のソ・モクハはどんな逆境も気丈に乗り越える人物だ。
チュンサム島で刺身店を営む、母親と死別した父親に家庭内暴力を受けながらも歌手という夢を育て、父親から逃げようとして海に落ちて漂流することになり、無人島では一人でなんと15年という年月を耐え抜く。
パク・ウンビンは「台本を読んだ時、無人島という空間が私の心の中にもあるということを感じた」と振り返った。
彼女は「誰にでも声を出しても、こだまだけが戻ってくる寂しくて虚しい無人島のような空間が心の中にあるのではないか」とし、「私たち皆が生きながら一度くらいは各自の無人島に閉じ込められたような時間を過ごすことはあるはず」と話し始めた。
それと共に「無人島でどんな考えをし、どんな気持ちを抱き、世の中に出てくるかによって人生が影響を受けるが、ソ・モクハというキャラクターを通じてその過程を見せたと思う」と述べた。
15年ぶりに無人島から脱出して社会に第一歩を踏み出したソ・モクハは、厳しい視線に直面することになる。人々は彼女を見て、気の毒で運がないと同情する。人生に最も輝く青春を無人島で過ごしたと、舌打ちをする。
しかしモクハは彼らの心配やため息が聞こえない。無一文だが無人島で15年を暮らしたし、険しい世の中だが、火を起こすのに半日も費やした無人島でもよく生き残った。31歳は遅い年齢だという人々の中で、モクハは15年前に抱いていた歌手の夢を再び見始める。
「ただ任務を全うするだけ」というパク・ウンビンは歌手を夢見るソ・モクハを演じるために、歌を学んだという。
パク・ウンビンは「視聴者たちが没頭する障壁を低くするためには何とか直接歌を歌って、本気度をお見せしなければと決心した」とし、「マイクを握って歌を歌うシーンはすべて私の声だ」と説明した。
6か月間で計43回の個人指導を受けながら基本技から磨いたというパク・ウンビンは、「授業を受けながら、私の限界がどこまでなのか調べたかった」とし、「きついが楽しい作業だった」と笑った。
1996年に子供服のモデルとしてデビューし、27年間ルールから逸脱することなく黙々とカメラの前に立ってきたパク・ウンビンは、空白期間なくフィルモグラフィーを築いてきた。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で4月に百想芸術大賞を受賞したパク・ウンビンは、「4月28日に受賞した賞が私にとってターニングポイントになってくれた」と明かした。
彼女は「賞をもらうために演じたことは一度もないが、大きな賞をもらったらプレッシャーから荷を下ろして、むしろもう少し気持ちを楽に、楽しみながら演技ができそうだという気がした」と述べた。
それと共に「大衆たちは“大ヒット”を望んでいるようだが、超大ヒットした『ウ・ヨンウ』のような幸運が私にまた来るのかは分からないので、焦らずにすべきことを一つずつやっていく」とにっこり笑って見せた。
