韓国映画アカデミーの協力事業「メイド・イン・釜山」初の支援作『京都から届いた手紙』、韓国で公開

2023年12月07日

物語の構成はもちろん撮影場所、監督から俳優まで全てが釜山(プサン)でなされた「本物の釜山映画」が、冬の映画界に温もり伝える。

釜山映像委員会は、韓国映画アカデミー(KAFA)の協力事業「メイド・イン・釜山(Made in Busan)」長編映画製作支援事業の初の支援作である『京都から届いた手紙(原題:교토에서 온 편지)』が6日、韓国で公開されると明らかにした。

映画『京都から届いた手紙』は、偶然見つけた古い日本語の手紙によって、50年間胸のうちに抱えていた母親の“ファジャ”(チャ・ミギョン)の大切な秘密を知った釜山の三姉妹の物語を盛り込んだ切ない家族ドラマだ。

韓国人の父と日本人の母親の間に生まれたファジャは幼い頃、父と一緒に日本を離れ釜山の影島(ヨンド)に来た。生き別れた母親とは手紙をやり取りしながら過ごしていたが、ある時からぱったりと消息が途絶えた。

女手一つで育てた三姉妹が、ファジャの唯一の癒しだ。

母親が、いつまでも健康でそばにいると思っていた三姉妹は、母親が認知症と診断されると衝撃を受け混乱する。

当事者であるファジャの心にも変化が生まれる。長年忘れて過ごしていた母親への思いが募ったのだ。彼女は結局、娘たちに母親に会いに京都に行きたいと言う。

映画は、母親にも母親がおり、青春があったという事実を悟らせ、観客たちの心を鋭く刺す。

監督は、これら全ての状況を観察者のように淡々と伝える。だからこそ余計に大きな響きを与える。

この映画は、キム・ミンジュ監督の自伝的な話から誕生した。キム監督は、彼女の母の生い立ちをモチーフに脚本を書き演出。

釜山を背景に繰り広げられる物語であるため、映画には釜山の風景と情緒があふれる。

俳優やスタッフ、ロケーションまで、まさに釜山による、釜山のための、釜山の映画として作られた。

撮影は釜山で約1カ月間、計24回にわたって行われた。

劇中の主な背景が影島であるため、実際の影島区の住宅街一帯、影島大橋付近で多くの撮影が行われた。

長編映画製作支援事業によって撮影スタッフの40%、助演などを含む俳優50%以上が釜山の人材だった。

主演俳優ハン・ソンファ、チャ・ミギョン、ハン・チェアもやはり釜山出身だ。

この映画は既に釜山国際映画祭の公式招待をはじめ、フランスのヴズール国際アジア映画祭、スペインのイマジンインディア国際映画祭、ロンドン韓国映画祭、バルセロナ韓国映画祭、大阪韓国映画祭などに公式招待された。

海外からは「繊細に描かれた輝くデビュー作」、「第2の是枝裕和の誕生を期待させる新人監督」など好評を博した。

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