韓国映画、年末年始で“大逆転”を狙う
2023年12月19日

韓国映画界が年末年始で大逆転を狙う。
『ソウルの春(原題:서울의 봄)』がヒットしたのに続き、また別の大作『露梁(ノリャン):死の海(原題:노량: 죽음의 바다)』がヒットのバトンを渡されるという見通しが出ており、劇場街が期待感で膨らんでいる。
映画界によると、1月から10月までに公開された韓国商業映画の中で、損益分岐点を超えた作品は、『犯罪都市 NO WAY OUT』、『密輸(原題:밀수)』、『眠り(原題:잠)』、『30日(原題:30일)』の4本だった。
そんな中、先月22日にキム・ソンス監督の『ソウルの春』が公開され、劇場街が盛り上がっている。
公開12日目となる今月3日に損益分岐点(460万人)を超えたこの映画は、観客動員数800万人突破を目前に控えている。“千万映画”入りを果たすという予測にもますます力が加わっている。
このような雰囲気の中で20日、キム・ハンミン監督の“イ・スンシン(李舜臣)3部作”の最終編、『露梁(ノリャン):死の海』(以下、露梁)が公開される。
第1作目『バトル・オーシャン 海上決戦』(1761万人)は歴代韓国映画の最高ヒット作だ。また、パンデミックの余波が消えない時に公開された第2作目の『ハンサン -龍の出現-』(726万人)も、昨年の韓国映画の興行2位となるほど、このシリーズの人気は高い。
特に『露梁』はイ・スンシン将軍の最後の戦闘と彼の死を描いたという点で、ヒットへの期待はさらに高い。最近開かれたマスコミ・配給会社試写会では、100分を超える激しい海上戦闘ソーンと、イ・スンシン将軍の苦悩を調和させたという好評を得た。
あるマルチプレックスの関係者は、「年末にあまり大きな期待はなかったが、『ソウルの春』のヒットが韓国映画界に希望をもたらした」としながら、「この流れに乗り『露梁』が2023年の韓国映画の最後を飾るだろう」と述べた。
来年初めにはチェ・ドンフン監督のファンタジー映画『宇宙+人(原題:외계+인)』の2部が劇場街を狙う。
昨年夏の劇場公開された1部は、観客154万人を動員し、VOD(注文型ビデオ)やOTT(オンライン動画サービス)での視聴者が多く、再評価される傾向にある。
YouTubeに掲載された予告編には、「1部を見たらとても面白かった」、「2部は必ず劇場で観覧する」というようなコメントが相次いでいる。『露梁』の公開4週目となる来月10日に公開されるため、タイミングも適切だという分析が出ている。
映画評論家のユン・ソンウン氏は、「OTTなどで1部を視聴した人々の大部分が面白かったと評価しており、2部は1部よりはさらに多くの人を劇場に呼び込むものとみられる」と予測した。
中型級の映画のラインナップも悪くない。1月24日に公開される『市民ドクヒ(原題:시민덕희)』と2月に上映される『破墓(原題:파묘)』が代表的だ。
パク・ヨンジュ監督が演出した『市民ドクヒ』は、コメディー演技に定評のある女優のラ・ミランが主演を務めた。平凡な小市民が電話金融詐欺(振り込め詐欺)組織を掃討する物語だ。最近の観客に通じる“ポップコーンムービー”という点がヒットへの期待を高める。
オカルト映画の『破墓』にはチェ・ミンシク、キム・ゴウン、ユ・ヘジン、イ・ドヒョンなどの演技派俳優たちが総出動する。
『プリースト 悪魔を葬る者』(544万人)、『サバハ』(239万人)などで作品性と興行力を立証したチャン・ジェヒョン監督の新作だ。
ある俳優会社の関係者は、「『市民ドクヒ』と『破墓』はいずれも、観客にアピールできる長所がはっきりしている作品だ」としながら、「『露梁』、『宇宙+人』2部以降に出てくる2つの作品がある程度ヒットすれば、旧正月の連休の公開作まで、韓国映画の勢いが続く可能性がある」と見通した。
しかし、「年末と年初、DCスタジオ『アクアマン/失われた王国』、ディズニーアニメ『ウィッシュ」、ファンタジーもの『デューン 砂の惑星 PART2』、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』など、ハリウッド対策が相次いで公開され、容易でない競争だろう」と述べた。
