ドラマ「高麗契丹戦争」に出演の俳優チ・スンヒョン、「ヤン・ギュ将軍の活躍を知らせることができて胸がいっぱい」
2024年01月10日

「『高麗契丹戦争(原題:고려거란전쟁)』を通じてヤン・ギュ将軍の活躍を知らせたくて、たくさん努力した。ある方がコメントで『ヤン・ギュ将軍がチ・スンヒョンを生かした』と書いてくださったのを見て、鳥肌が立った。僕が本気で臨めば報いがあるという思いになった」
大河ドラマ「高麗契丹戦争」でヤン・ギュ将軍役を務め熱演を繰り広げた俳優のチ・スンヒョンは最近、ソウル・江南(カンナム)区のあるカフェで行われたインタビューを通じてこのように感想を明かした。
「高麗契丹戦争」は契丹(遼)が高麗を侵攻した計3度の麗遼戦争の中で、高麗8代国王であるヒョンジョン(顕宗)に起きた2・3次戦争を扱ったドラマだ。計32部の中で16部まで放送された。
特に7日に放送された16話は契丹軍が退いて2次戦争が終わり、この過程でヤン・ギュが退却する契丹の皇帝を殺そうと奮戦し戦死する姿が扱われた。
チ・スンヒョンはこの場面で契丹軍の刀によって鎧が取れ、体に矢が刺さりながらも契丹皇帝を狙って矢を撃ち、立ったまま息を引き取る悲壮なヤン・ギュの姿を演じた。
チ・ヒョンスンは「ヤン・ギュ将軍を演じることができたことに感謝しているし、ヤン・ギュ将軍の活躍を知って胸がいっぱいだ」とし、「実はヤン・ギュについて僕もよく知らなかったし、今回のドラマのために資料を探してから初めて、愛民と犠牲精神なしに成し遂げられない華やかな業績を残した方だということが分かった」と述べた。
麗遼戦争で活躍したソ・ヒやカン・ガムチャンに比べ、ヤン・ギュは大衆的に名前があまり知られていないのが現実だ。「高麗契丹戦争」はそんなヤン・ギュの活躍を大衆的に知らせるのに大きな役割を果たした。
ヤン・ギュがたった3千人の軍士で40万の契丹大軍を7日間防いだこと、その後契丹軍が高麗の地を拠点として6千の軍士を駐屯させたクァク・ジュソンを、たった1千700人の軍士で奪還したことも、ドラマを通じて詳細に描かれた。
チ・スンヒョンは「歴史的に途方もない業績を残した人物なのに資料が具体的に残っていない」とし、「個人的にはヤン・ギュ将軍の肖像画があれば見たい」と述べた。
彼は自称「ヤン・ギュ広報大使」だとし、彼の活躍に関するさまざまな記録を探してみたという。国弓を巧みに撃つことができるまで練習し、手を離しても馬に乗れるほど毎日のように乗馬の練習に没頭した。彼はインタビューの途中、国弓を扱う方法を、手振りを交えて詳しく説明しながら情熱を示した。
このような俳優の努力に支えられ、「高麗契丹戦争」は最高10%を超える高い視聴率を記録し、視聴者に愛されている。ヤン・ギュ将軍が戦死した場面の瞬間視聴率は、11%までにもなった。
「高麗契丹戦争」は既存の大河時代劇に比べ、臨場感とスケールを拡大し、リアルに描かれた。
昔の時代劇では、刀に触れていないのに血を吹き出す演出がされていたが、「高麗契丹戦争」では数えきれないほどの刃が降りかざされ、ヤン・ギュの鎧が少しずつはがれていく姿がリアルに描写され目を引いた。
チ・スンヒョンは「この場面を撮るのに3日かかり、製作陣と俳優が皆、とても苦労した」とし、「氷点下10度を下回る寒さでも撮影しながら、ケガをした人もいた」と打ち明けた。
また「苦労もして大変だったが、当時の実際の百兵戦を最大限リアルに表現できたようで胸がいっぱいだ」とし、「そんな場面をお見せするのは、今までの時代劇にはなかった」と強調した。
この場面を撮る3日の中でチ・スンヒョンの誕生日(12月19日)があった。ドラマを演出したキム・ハンソルプロデューサーはこれについて、「ヤン・ギュ将軍が亡くなり、チ・スンヒョンが生まれた」と語ったという。
チ・スンヒョンは「高麗契丹戦争」について、「真心を尽くせば報いがあるという気持ちにさせてくれた作品だ」とし、「そんな真心を尽くした作品として記憶に残ると思うし、最後まで視聴者たちにそんな作品として刻印されれば幸いだ」と述べた。
チ・スンヒョンは脇役と助演を行き来しながら演技経歴を積んできた俳優だ。彼は2009年に映画『風 wish(原題:바람)』で、不良高校生を演じ観客に注目された。2016年にはドラマ「太陽の末裔 Love Under The Sun」で決定的な瞬間に、主人公を助ける北朝鮮軍のアン・ジョンジュン上尉役を担い、強い印象を残した。
こんな活躍にもかかわらず、受賞の栄誉に恵まれなかったチ・スンヒョンは昨年末、KBS演技大賞でついに人気賞と長編ドラマ部門の優秀俳優賞を受賞した。彼は受賞感想で、「デビュー18年にして初めてこのような賞を受賞する」と述べ、話題となった。
チ・スンヒョンは昨年末、「高麗契丹戦争」の他にもさまざまな作品に出演するなど、活躍している。
彼はまだ次回作が決まっていないとしながらも、「次期作は必ず現代劇をやる」と述べた。相次いで時代劇に出演したため、新しい姿を見せたいのだという。
これからの俳優としての目標を尋ねると、チ・スンヒョンは「守らなければならない心構え10種類を書いて、机に貼っておき、毎朝読んでいる。その中のひとつである“人々にカタルシスと面白さで僕の価値を伝える”ということだ」という言葉で答えた。
「俳優という職業は日常から離れた面白さと感動、時には恐怖の面白さを感じさせるのが役割だと思う。そして僕は最後までそのような役に忠実な俳優になりたい」
