“20周年”歌手ユンナ、KSPO DOMEで描いた宇宙…「夢のようにここまできた」
2024年02月05日

「皆さんが応援してくださったおかげで、夢のようにここまで来た」
歌手ユンナは3日、ソウル・松坡(ソンパ)区のオリンピック公園KSPO DOME(体操競技場)で開かれた単独コンサート「20」で、「デビューの時は20年後に私がこんなふうに大きな公演会場で歌うことができるなんて夢に見ていただけで、具体的には考えもしなかった」と明かした。
ユンナは話終えると、客席を埋め尽くした観客をじっと見つめた。彼女の目には涙が浮かんでいた。
女性ソロ歌手、それも非主流のロックに基づいた音楽を展開してきた彼女が、相当な人気アイドルも埋めるのが難しいというKSPO DOMEに立ったため、胸いっぱいの感動が押し寄せるのも当然に見えた。ここで単独コンサートを開いた女性ソロ歌手は、ユンナで6人目だ。
ユンナは「とても大変で諦めたい時もあったし、この間本当に時別なことも多かった」としながらも、「周りの方々が助けてくださったし、ドラマやアニメーションのように“ヒーロー”が現れて、『一緒に歩こう』と言ってくださった。すべての瞬間ごとに私を応援してくださった」と、この20年間の歌手人生を振り返った。
「デビューの時に日本の渋谷の小さいカフェで初めて公演を開いた。キッチンのドアの前にピアノをセッティングして、“1、2、3”と出てきた。実は私の観客でもないカフェのお客さんに歌を歌う、そんな公演で初めて音楽を始めた」
ユンナは2004年、日本でまずデビューし、「Comet」、「Password 486」、「Telepathy」などの代表曲を出した。
彼女は2022年、「Event Horizon」でチャート逆走行を繰り広げ、リリースから15年で地上波の音楽番組で1位を獲得するなど、人気が急上昇した。その勢いに乗って20周年となる今年、KSPO DOMEの単独コンサートを成功させた。
ユンナは巨大な電光掲示板を背景にした、“一”字型の舞台に強烈な赤い色のチェック柄と黒い色が混じった衣装を着て登場した。
ギター、ベース、ドラム、キーボード、コーラスが作り出すどっしりとしたサウンドは、ユンナが特別に気を使ったという高出力スピーカーに乗って、客席を覆った。彼女は今回のコンサートのために一般的な公演よりスピーカーの数を3、4倍増やしたと紹介した。
実際、スピーカーから出るサウンドのせいで、客席の椅子や足にも振動が伝わってくるほどだった。
ユンナはスタンドマイクを片手で握り締めたまま、豪快なロックサウンドに乗って疾走した。彼女はステージ開始から高音を惜しみなく出し、2時間が過ぎても同じ歌唱力を保った。
舞台後ろの電光掲示板では、リズムと拍子に合わせて宇宙を描写した華やかな映像が出てきて没入感を倍増させた。電光掲示板では太陽が昇り、惑星が公転し、星雲が飛び交った。そうするうちに生命が胎動し、雲ができて、雨も降った。歌謡界を代表する“宇宙オタク”らしい。
ユンナは同日のステージで、「Comet」、「c/2022YH」、「Oort Cloud」、「Event Horizon」などで自分だけの宇宙を力強く描き出した。
デビュー当初、“ピアノロック”を通して日韓両国で注目された彼女は、20年前のようにピアノの鍵盤の上を10本の指で飛び回り、デビュー曲「Audition」やヒット曲「Password 486」などを歌いあげた。観客たちは額に汗がぽつぽつとにじむように、ピアノ演奏に没入しながらも、しっかりとしたライブを披露する彼女を、息を殺して見守り、曲が終わると歓声を上げた。
ユンナは高難度のライブパフォーマンスにもかかわらず、公演の間ずっと快活さを失わず、気持ちよさそうに隅々まで走り回った。
彼女は「今年は青龍の年だが、私も辰年だ。今年の主人公になる感じ」とし、「(今回のコンサートで)久しぶりに非常に強い刺激を受けることになった。ここで単独コンサートを開くなんて信じられない」と述べ、明るく笑った。
ユンナは4日、KSPO DOMEでもう一度舞台に立った後、大田(テジョン)、大邱(テグ)、光州(クァンジュ)などでデビュー20周年記念コンサート「20」を続ける。
「私は小さい劇場だとしてもいつも同じ場所で皆さんの人生を応援し続け、歌う人でいたい」
