春風に乗ってきたイ・ムンセの名曲パレード…「歌手になって本当によかった」

2024年04月05日

「僕が好きでやっていることだが、このように歓呼してくださって歌手という職業を選択して本当によかった」
安らかな中低音の声が、小さな場内をほのかに包む中、まぶしい照明が下にあるいは上に光を噴き出した。ライブバンドの伴奏と視線をとりこにするダンサーのパフォーマンスはまるで一本のミュージカルを見るようだった。 舞台全体を隠した幕には、どっさりと積もる思い出のように、降りしきる雪として映像効果で具現された。“光化門通りの白い雪に覆われ/白い雪が空高く舞い上がる”といった「Old Love」の歌詞そのままだった。
3日、ソウル・鍾路(チョンノ)区世宗(セジョン)文化会館の大劇場で開かれた「2024 Theatre LEE MOON SAE」のソウルコンサートだ。4日、5日、6日と計3日間開かれるソウルコンサートは、1回あたり3千席の座席がソールドアウトした。 「シアターイ・ムンセ」は、新しい選曲とコンセプトで行うブランド公演で、2015年から2年に一度の頻度で開かれている。今回でもう4度目だ。
2年前、ソウル・オリンピック公園芝生の庭野外ステージで開かれた「Theatre LEE MOON SAE in the Park」の時とは異なり、“韓国公演界の心臓”世宗文化会館大劇場で開かれた今回のコンサートは、いっそう都会的で洗練された感じを漂わせた。 イ・ムンセは、室内の大劇場の利点を生かして視線をとりこにする照明やパフォーマンス、キャッチーで巧みなボーカルで平日の夕方の時間を過ごした3千人の観客を歓迎した。 彼は「平日の夕方に、こんなに多くの観客が集まるのは、奇跡のようだ」と言って、1階だけでなく2階、3階の観客も魅了した。特に3階の一番遠い席に座っていたある観客の名前を呼びながら、彼と交流を図る細心な舞台マナーも披露した。
しかし、イ・ムンセのコンサートの最も大きな“破壊力”は時代と世代を行き来するヒット曲の数々だった。ファンでなくても最初の小説だけ聴けば、感嘆が飛び出す代表曲が次々と流れた。 イ・ムンセは「イ・ムンセの公演を見ると、多くの観客が3回は驚くという」とし、「一つは『イ・ムンセ、思ったよりステキだね?』。二つ目は20代から30代の観客が意外と多いから。3つ目は『なぜ私がこんなにイ・ムンセの歌を知っているのか?』と驚くから」と笑った。 冗談で言った自慢話だが、この数十年間ヒット曲を輩出した彼であるからこそ、その言葉は事実そのものだった。自ずと体が踊り出す「Morning Discount」、制服を着てわくわくしていた時代に戻らせてくれる「A Little Girl」、光化門の真ん中でまた聴く「Gwanghwamun Love Song」、しとしと降る春雨のような「In the Rain」など、忘れていたその歌が再び流れると、観客たちはしばし思い出に浸った。
イ・ムンセは代表曲があまりにも多いため、聴きたい楽曲がセットリストから抜けることも多い。 彼は残念がるファンのために即席で「Forever with you」や「Only her laughter」などの楽曲を2小節ずつ歌った。特にリメイクされ旋風的な人気を呼んだ「Love Always Run Away」も歌い、「イ・ムンセの歌です」と述べ、歓呼を引き出した。
イ・ムンセは特に、ロックスターのように自らギターを演奏したり、ダンサーたちと共にK-POPスターに劣らぬ振り付けを踊ったりするなど、多くの見どころを届けた。1980年から90年代の名曲たちは、歳月が流れても変わらないが、観客の前でだけは常に新しいことを出そうとする彼の信念がうかがえた。 彼は「Midnight Flying」では、太陽系と銀河など宇宙を展開し、「私はまだ知らないでしょう(原題:난 아직 모르잖아요)」では幼児期から老年まで、誰かの人生を胸が詰まるように解きほぐすなど、映像効果にも精魂を込めた。
イ・ムンセは同日、ニューアルバムに収録された先行公開曲「Warm is better than hot」も披露。彼は「今回準備中のニューアルバムに入る一曲を歌ってみた。この楽曲の未来は、皆さん次第だ」と述べ、豪快に笑ったりもした。 「僕たちが本当に夢中で生きていたため、すっかり忘れていた僕の中の感性が公演を通じて再び蘇る。今日その驚くべき経験をしていただいたと信じている」

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事