映画『犯罪都市4』でサブヴィランのイ・ドンフィ、「“悪役もうまい”と言われたかった」

2024年04月23日

「“イ・ドンフィは、こんなこともできる俳優なんだな”と言われるために審判台に上がらなければならない立場だ。(撮影する)その瞬間だけは私の役柄とシナリオに忠実にキャラクターを表現しようとした」
ホ・ミョンヘン監督の映画『犯罪都市4(原題:범죄도시 4)』に出演した俳優イ・ドンフィは22日、鍾路(チョンノ)区のカフェで行ったインタビューで、悪役をこなすことになった感想を尋ねると、このように答えた。

24日に韓国で公開されるこの作品は、怪力の刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)が特殊部隊傭兵出身のペク・チャンギ(キム・ムヨル)のフィリピンオンライン賭博組織を掃討する物語だ。
イ・ドンフィは、韓国により大きな組織を持ちながら、ペク・チャンギを使う“黒幕”であり、 ITの天才であるチャン・ドンチョル役を務めた。ペク・チャンギが人殺しを躊躇しないメインの悪党(ヴィラン)なら、チャン・ドンチョルは優れた知能を基にペク・チャンギを思い通りに操るサブヴィランだ。
イ・ドンフィの出世作であり、ファンに強烈な印象を残したドラマ『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』でのキャラクターとは正反対だ。
イ・ドンフィは「チャン・ドンチョルはシナリオ上、コミカルな要素がひとつもない人物だ」としながら、劇中、コミカルなキャラクターであるチャン・イス役のペク・ジファンを見て、「うらやましい気持ちになったりもした」と述べた。
「しかし、私は新しい挑戦をしなければならない状況だったし、マ・ドンソク先輩とも滑稽なユーモアを最大限排除しようと話を交わした。これまで私が披露していたキャラクターは、率先して笑いを与えるキャラクターだったが、チャン・ドンチョルは笑わせようとして話しているのに面白くない人だと思った」
彼にこの役柄を提案した人もマ・ドンソクだった。2人は2017年のコメディー映画『ブラザー』で、兄弟としてタッグを組んだのをきっかけに親交を深めた。
イ・ドンフィは「『ブラザー』の打ち上げの時、ドンソクさんに“今は力不足だが、いつか新しいキャラクターに挑戦したい”と言った」としながら、「それを忘れずにいつも見守ってくれた」と振り返った。
「バスに乗っていたところ、“『犯罪都市4』に出演してほしい”とドンソクさんから電話が来た。うれしい声を隠すことができなかった。“私がやってもいいんですか?”と聞き返したりもした。あまりにも胸がいっぱいで涙が出たし、その場でやると即答した」
マ・ドンソクのオファーがさらにありがたかったのは、イ・ドンフィがその頃、俳優として固まりつつあったからだ。キャスティングの問い合わせが入ってくる作品もほとんどがコメディージャンルだったという。
「ゴールキーパーに攻撃手としてプレーしろというケースはないと思う」というイ・ドンフィは、「さまざまな反対を押し切って(悪役を演じる)大きなチャンスをくださった」と感謝の思いを伝えた。
「『ブラザー』を撮った当時、先輩が私に教えてくれた計画の90%が現実になった。『犯罪都市』シリーズの企画も含まれていた。信じがたいことを成し遂げていく方なので、尊敬する気持ちも大きい。今回の映画でベルリン国際映画祭に行くという身に余る経験をしながら、俳優として漠然と夢見ていたことをマ・ドンソク先輩がかなえてくださった。私にとっては偉人のような存在だ」
イ・ドンフィは最近ドラマにも出演し、お茶の間やスクリーンを行き来しながら活躍している。この作品で彼は、刑事役を担った。
この役もまた、イ・ドンフィと映画『コンフィデンシャル/共助』(2017)を通じて縁を結んだキム・ソンフン監督にオファーされた。キム監督は『コンフィデンシャル/共助』のキャスティング段階で、「私はドンフィさんの他の顔が見たい」と、北朝鮮軍の役を任せたという。
イ・ドンフィは「(一緒に作業してから)時間がたくさん経っても私に機会をくれる方々を見ながら、今後の人生もしっかり生きなければと誓った」と強調した。
「『エクストリーム・ジョブ』を撮る前の1年、バラエティー番組に出る前の1年半、演技活動ができなかった。その時、身の上を嘆くよりは話を書いてみようと思い、独立映画に挑戦しながら初心に帰った。そのすべての過程を温かく見守ってくれた方々のおかげで、さまざまな挑戦ができるオファーをいただけるのだと思う」

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