“MZクイーン”ラッパーのイ・ヨンジ、バラエティーを超え音楽も通じた…初アルバムがチャートを席巻

2024年06月26日

ラッパーのイ・ヨンジが今夏の歌謡市場を熱く盛り上げている。
これまでテレビのバラエティー番組で特有の気さくさと愉快さで愛された彼女は、デビューから5年でリリースした初のアルバムのタイトル曲「Small Girl」でそうそうたるK-POPアイドルスターたちを抑え、音源チャートの1位にのぼった。彼女だけの率直なエネルギーを聴きやすいメロディーと共に解きほぐし、MZ(ミレニアル世代とZ世代、1980~2000年代生まれ)世代の音楽ファンたちの共感を引き出したと評価された。
歌謡界によると、イ・ヨンジの初のミニアルバム『16 Fantasy』のタイトル曲「Small Girl」は、MelOnの「TOP100」やGENIE MUSICの「TOP100」など、韓国の主要音源チャートの1位を席巻した。各種音楽番組に出演せずに、成し遂げた成果だ。
「Small Girl」は、イ・ヨンジの魅力的なハスキー音色と聴きやすいメロディーが調和した楽曲だ。既存の堂々としていて時には猪突的でさえあった彼女の過去の楽曲とは相反する雰囲気が漂う。特に、EXOのD.O.がフィーチャリングで参加した部分は、楽曲の雰囲気を喚起し、絶妙な調和をなす。 イ・ヨンジが作詞した英語歌詞も意味深い。アルバムの中の話者である16歳のイ・ヨンジが向き合った“陰”が冷ややかなほどに赤裸々に盛り込まれた。彼女は、アルバム紹介欄に、「気が利かないが、誰よりも勇敢だった16歳のあの時のように」とつづり、楽曲が自伝的な話であることを暗示した。
イ・ヨンジは、「Small Girl」で、「もし私が小さなほほと明るいピンク色の唇を持っていたら、あなたが私にキスしたかっただろうか?(中略)まあ、まったく/私にはまったく起こりえないこと/私は背が高い女だから」と歌った。それと共に、「それでも私を愛してくれる?」と問い返す。 170センチ台の身長で有名な彼女は、 “高い身長”という自身のコンプレックスを率直ながらも気軽に歌で解きほぐし、音楽ファンはこれに呼応した。
大衆音楽評論家のチョン・ミンジェ氏は、「この歌は結局、コンプレックスに関する話だ」とし、「コンプレックスがない人はほとんどいないだろうから、この歌は人々を励ますと同時に、彼らに連帯しようというメッセージを与える。イ・ヨンジが自分の話を賢くうまく表現した」と評価した。
イ・ヨンジは自身のSNSに、「『Small Girl』を愛してくださるすべての人々、ありがとう!」、「私たちは愛の前でいつも慌ててしまう。私は普段から好きだった私の姿も突然心配になり疑わしくなる瞬間が来る。そんなすべての瞬間に優しくばんそうこうを貼ってあげる誰かが、私のそばにいてくれたら本当にいいだろう。それが私自身になれたらもっといい!」と発売の感想を掲載した。
イ・ヨンジは、韓国の女性ラッパーの中で初めてヒップホップ競演番組などで優勝し、知名度を上げた。 しかし、しばらく本業である歌手よりは、バラエティースターのイメージが強かった。人気芸能人っぽくないざっくばらんな姿と、どこに飛ぶか分からないウィットの利いたコメント、同僚出演者と絆が強いながらも面白さを逃さない“ケミ”などを見せたからだ。
ところが、2019年に『Dark Room』で正式デビューした後、5年ぶりにリリースした今回の初のアルバムで、チャートを席巻することになり、“ミュージシャン イ・ヨンジ”としてのイメージを確実に刻んだという評価が出ている。
大衆音楽評論家のキム・ユンハ氏は、「イ・ヨンジは、タレントとしてのイメージが固まっていながらも、ラッパーとしての自我も強いアーティストなので、この間のすきまを調節するのが、彼女自身も非常に難しかっただろう」とし、「今回のアルバムで自分の中にある、ある“壁”のようなものを破ったのではないかと思う」と指摘した。 大衆音楽評論家のキム・ドホン氏も、「無理に自分の実力を証明するよりは、伝えたいメッセージを出しながら、アルバムを着実に容易に解いていった側面がよかった」と述べた。

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