映画『ハンサムガイズ』主演のイ・ヒジュン、「僕のハンサムな外見が(笑いの邪魔になるのではないかと)心配したりもした」
2024年06月26日

「こんなコミカルなキャラクターを提案され、感動した。今まで見せたことのない顔なのに、うまくやってくれると信じてくださったのだから」
ナム・ドンヒョプ監督のコメディー映画『ハンサムガイズ(原題:핸섬가이즈)』の主演俳優イ・ヒジュンは、25日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のカフェで行ったインタビューで、この作品のオファーを受けた当時を振り返りながらこのように語った。
26日に公開されたこの作品は、実の兄弟同然の2人の男が、“ヨンックル”(必死に資金をかき集めることを)で用意した田園住宅で奇異な出来事を経験しながら起きる話を描く。イ・ヒジュンは、いかつい体格と鋭い人相とは違い、純朴な心を持つ慶尚道(キョンサンド)男子のサングを演じた。
イ・ヒジュンは最近、Netflixシリーズ「殺人者のパラドックス」、映画『バッドランド・ハンターズ』などで強烈な悪役をこなしたが、今回はいわゆるB級感性で武装したコミカルなキャラクターに挑戦した。典型的な美男子とはほど遠いのに、自称“セクシーガイ”のサングの姿が、この役柄の魅力だ。
「とても面白いという確信が湧いた」という彼は、シナリオを受け取るやいなや、考えることなく作品に出演することに決めたと述べた。
彼は、「僕のハンサムな外見が(笑いの邪魔になるのではないかと)心配したりもした」としながら、「それで髪も伸ばして顔を真っ黒に塗ったりもしてみた」と笑った。
劇中、サングと一緒に住む自称“タフイケメン”のジェピル役のイ・ソンミンにもビジュアルで押されないという気持ちがあったという。
「撮影の日、先輩が“コンジモリ”(鳥の尾の形をしたように後ろで髪を結ぶこと)で日焼けしてこられた。なぜか競争心が湧いて、カッピングの跡でも作らなければと思った。(警察役の)パク・ジファンさんが僕たちの姿を見て、『これは何の映画か』と思って衝撃を受けたそうだ」
『ハンサムガイズ』は、試写会後、既存の韓国映画ではみられなかった斬新な面白さを届ける作品だという評価を得ている。特に、セリフの味を適切に生かした俳優たちの演技に対する好評が相次いでいる。
イ・ヒジュンは、「ひとつのシーンに対して、いつも3つパターンの演技を準備していった」とし、「俳優たちの意欲があまりにもあふれていて、楽しくアドリブを作った」と説明した。
彼は、コミカルなキャラクターをこなしてみると、「演技する人は本当に真剣にしてこそ面白いということに気付いた」とし、「『これは面白いだろう?』と思って演技をする瞬間おかしくなった」と述べた。
初めて見るイ・ヒジュンの新しい顔に同僚俳優たちと家族たちは、称賛を惜しまなかった。新人時代から親しい間柄の俳優チン・ソンギュは、長文の携帯メールを送り、「ついに君の努力が実を結んだようだ」と激励したという。
イ・ヒジュンは、『ハンサムガイズ』でタッグを組んだイ・ソンミンとも格別な間柄だ。
イ・ソンミンは、イ・ヒジュンが20代後半だった時から、一緒に演劇の舞台に立ち、彼の成長過程を見守った。映画『南山の部長たち』(2020)では、イ・ソンミンが大統領を、イ・ヒジュンが彼に仕える警護室長をそれぞれ演じたりもした。
イ・ヒジュンは、「サングとジェピルの関係は、実際の僕とソンミン先輩と似ている」としながら、「2つのキャラクターの関係を別に説明する必要はなく、自然に僕たち2人が作品に溶け込んでいった」と述べた。
「撮影する間、“息ぴったり”だった。先輩の表情が曇っている時、何が原因なのか、僕はすぐに分かる。先輩も僕の演技の短所をよくご存じだ。15、16年前に一緒に演技をした時、とてももどかしかったと思うが、僕を本当にかわいがってくださった」
イ・ヒジュンは、映画やドラマの撮影で忙しい中でも、演劇の舞台に上がっている。今も、「花、星が過ぎて」が公演中だ。
彼は「舞台は僕にとって遊び場のようなもの」とし、「初心に帰る気分にもなる」と述べた。
嶺南(ヨンナム)大学校化学工学科に通っていたイ・ヒジュンは、演劇俳優になりたいという夢を抱き、学校を中退して上京したほど、公演芸術に対する愛情が深い。
「最近、とても忙しくて疲れていてイライラしていた。そうして数日前、ふと演劇をしようと考試院で暮らしながら、大学路(テハンノ)を回った21歳の時を思い出した。その時の僕が46歳になった今の僕を見ると、何と言うだろうと思い、胸が熱くなった。イ・ソンミン先輩と一緒に映画の主演をしているということ自体が、実感がわかないほどに幸せなことだと思う」
