映画『リボルバー』主演のチョン・ドヨン、「すべての顔からすべての感情を排除して演じた」
2024年07月10日

「『こんなにすべての顔からすべての感情を排除した演技をしてみたことがあるのか』と思った」
9日、ソウル・江南(カンナム)区のある映画館で開かれた映画『リボルバー』の製作報告会に参加したチョン・ドヨンは、この映画で自身が見せた演技に対してこのように述べた。
来月7日に公開される『リボルバー』は、大きな見返りを約束され、警察組織の不正を1人で負った刑事スヨン(チョン・ドヨン)が、2年の獄中生活を終えて出所しながら巻き起きる話だ。
スヨンの獄中生活を補償すると言っていた投資会社の実力者アンディ(チ・チャンウク)は約束を破り、すべてを失ってしまったスヨンは、怒りに燃える。スヨンの助力者なのか敵なのか分からない人物ユンソン(イム・ジヨン)が、スヨンの周辺をうろつきながらミステリーを呼び起こす。
チョン・ドヨンは怒りが凝縮されたスヨンを毒気のこもった冷たい顔でスクリーンに描き出す。
『リボルバー』を演出したオ・スンウク監督は、「今までチョン・ドヨンさんが見せてこなかった顔を、必ず表現したかった」とし、「最後の編集を終えながら、『やり遂げた』という気がした」と打ち明けた。
オ監督は、「ずっと“無表情”を要求したたけに、チョン・ドヨンさんも大変だっただろう」と述べたりもした。
『リボルバー』の脚本も書いたオ監督は、最初からチョン・ドヨンを主人公として念頭に置いて作品を構想した。
作品を初めて提案した人もチョン・ドヨンだったという。オ監督が演出し、チョン・ドヨンが主演した『無頼漢 渇いた罪』(2015)で2人が積み上げた信頼が土台になった。
チョン・ドヨンは、「最初は低予算で軽く撮れる作品を提案したが、4年もかかった」とし、「『リボルバー』のシナリオを読んで、『待った甲斐があるな』と思った」と振り返った。
チョン・ドヨンの密度の高い演技は、今回も作品全体を引っ張っていく。
オ監督は、「チョン・ドヨンさんは、彼女だけの風格や品位があるし、さらに重要なのは他人に対する共感能力が優れている」とし、「これをシナリオの土台に敷いて、話を作った」と述べた。
後輩であるイム・ジヨンとチ・チャンウクは、チョン・ドヨンと演技を共にしたのが印象深い経験だったと口をそろえた。
韓国芸術総合学校出身のイム・ジヨンは、「大学時代に“韓国芸術総合学校のチョン・ドヨン”と自ら話すほどチョン・ドヨン先輩のようになりたかった」とし、「一つの空間で一緒に呼吸するということだけでも、驚異の連続だった」と述べた。
彼女は、「撮影に入る直前、チョン・ドヨンさんが私をじっと見つめていたが、その姿が(シナリオに描かれた)スヨンそのものだった」とし、「先輩が演じる姿をモニターで見る時は、美しさが感じられた」と打ち明けた。
イム・ジヨンとチ・チャンウクも優れた演技力を認められている俳優たちだ。イム・ジヨンは、Netflixドラマ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」で強烈な演技を披露した。
チョン・ドヨンはチ・チャンウクについて、「チ・チャンウクと言えばハンサムな俳優というイメージが強いが、今回驚いた」とし、「最初のシーンを撮ってオ監督に(チ・チャンウクが演じたアンディに対して)、『今まで会ったこともない人物に会ったようだ』と言った」と振り返った。
オ監督は、『無頼漢 渇いた罪』が「第68回カンヌ国際映画祭」のある視点部門に招待され、演出力を認められた。彼は、『グリーンフィッシュ』(1997)や『八月のクリスマス』(1998)の脚本家でもある。
オ監督は『リボルバー』について、「大きなスクリーンを通して、眉毛をほんの少し動かすといった繊細な動きで感情表現した俳優の演技を見ることができるだろう」とし、「“顔の饗宴”のような映画だ」と紹介した。
