映画『韓国が嫌いで』主演のコ・アソン、「仕事に疲れた若者に挑戦してみたかった」

2024年08月23日

28日に韓国で公開されるチャン・ゴンジェ監督の映画『韓国が嫌いで(原題:한국이 싫어서)』は、韓国で暮らすのに疲れ、新しい人生を探してニュージーランドに旅立つ若い会社員のケナ(コ・アソン)の話だ。
韓国社会の不条理から脱し、外国で暮らしてみたいと考えたことがある人なら、共感できる部分が多いだろう。
「職場生活を数年ほどしながら、疲れてしまった若者を表現するチャンスだと思い、ぜひやってみたかった」
22日、ソウル・三清(サムチョン)洞で会った俳優のコ・アソン(32)は、ケナ役にキャスティングされた時を振り返りながら、このように述べた。
『韓国が嫌いで』は、チャン・ガンミョン作家の同名小説を原作にした。コ・アソンは、シナリオが到着する前に書店を訪れ、原作小説を一気に読み終えたという。
「ケナが単純な被害者や優しくて利他的なだけのヒロインではないという点がよかった。プライドが高く、それでつぶれたりもするキャラクターだった。そんな点を映画で必ず生かしたいと思った」
『韓国が嫌いで』 は、時間順に話を広げず、ケナの韓国生活とニュージーランドの生活を交差しながら見せる。映画の中の韓国は冬で、ニュージーランドは夏だ。
コ・アソンは、「韓国で萎縮したケナの姿と、ニュージーランドでより自由奔放になった姿がうまく対比されるように演じた」と述べた。
『韓国が嫌いで』は、韓国を離れるのが正しいのか、答えを提示しない。しかし、観客はどのように生きていくべきなのか、自問するようになる。
韓国の職場であらゆる不条理を経験するケナは、『サムジンカンパニー1995』(2020)でコ・アソンが演じたジャヨンを思い出させる。ジャヨンが職場に残って不条理と戦っていくとするなら、ケナは職場だけでなく故国まで離れるというのが違いだ。
「振り返ってみると、社会的メッセージが濃かったり、意味深長な話題を投げかけたりする作品をたくさんやってきた。そんな作品に魅力を感じ、(ケナやジャヨンのような)自由意志が強い人物に惹かれるようだ」
『韓国が嫌いで』は昨年、「第28回釜山国際映画祭」で開幕作として上映された。コ・アソンは、観客のレビューを一つひとつ読みながら公開を待ったという。
その中には、「コ・アソンの映画は安心して見られる。彼女が好きだからというよりは、幽霊のように私の好みの映画を選び出すからだ」というレビューもあった。その文がとても面白かったというコ・アソンは、「その方を失望させたくないという欲が生じた」と笑った。
2004年、12歳で子役俳優としてスタートしたコ・アソンは、今年で20周年を迎えた。彼女の初めての映画は、ポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物-』(2006)だった。幼い頃から30代になる現在まで、成長する姿を観客に見せてきたというわけだ。
コ・アソンは、自分の姿をずっと見守ってくれた観客に対する信頼があると述べた。彼女は、「多くの方が私を幼い頃から見てくださったので、心強い」とし、「それほど、その方々を失望させたくないという思いがある」と述べた。
彼女は、「以前はいろいろなことに関心があった。オシャレや、私の考えを共有することに興味があった」とし、「最近は、作品を最優先する俳優として歩むのがよいと思う」と打ち明けた。
コ・アソンは、イ・ジョンピル監督の恋愛もの『パヴァーヌ』を撮影し、忙しい日々を送っている。この作品のために体重を10キロも増やしたという彼女は、「今私の姿に自信はないが、(『韓国が嫌いで』を)一生懸命宣伝したい」と笑った。
コ・アソンは、『韓国が嫌いで』に対して、「多くの方に共感を与え、小さな励ましになれる映画として残ってほしい」と述べた。

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