映画『普通の家族』主演のチャン・ドンゴン、「新たに始める気持ち」

2024年09月27日

秀いでたルックスと演技力を兼ね備えた俳優チャン・ドンゴンは、『NOWHERE~情け容赦なし~』(1999)の刑事、『友へ チング』(2001)の暴力団、『ブラザーフッド』(2004)の軍人など、さまざまなキャラクターをこなしてきた。
彼が今度は、エリート医師として観客の元にやってくる。来月16日に公開されるホ・ジノ監督の新作『普通の家族(原題:보통의 가족)』でだ。チャン・ドンゴンがスクリーンで観客に会うのは、『王宮の夜鬼』(2018)以来6年ぶりとなる。
26日、ソウル・三清(サムチョン)洞のあるカフェで会ったチャン・ドンゴンは、『普通の家族』で自身が演じた小児科医師ジェギュを、「これまで僕が演じてきたキャラクターとは違って、本当に現実にいそうな人物だ」と紹介した。
『普通の家族』は、ジェギュと彼の兄である弁護士ジェワン(ソル・ギョング)、ジェギュの妻ヨンギョン(キム・ヒエ)、ジェワンの妻ジス(スヒョン)の物語だ。立派な上流層の家庭だが、子どもが思いがけず殺人を犯しながら、4人を支えてきた価値観に亀裂が生じ始める。
チャン・ドンゴンは、「これまでの作品では、僕自身ではない何かをどこからか引っ張ってきて、付け加えるようにキャラクターを構築してきた。今度は僕の中にある何かを探し出して表現した」とし、「こういう経験は初めてだ」と述べた。
彼は、「演じる時の心構えも過去とは違った」とし、「俳優として新しく始める感じだ」と打ち明けた。
チャン・ドンゴンは、端麗な顔やダイナミックなアクション演技で、観客に記憶されているが、『普通の家族』では、キャラクターの複雑な内面を口調や繊細な表情の変化で描き出す。
今年52歳のチャン・ドンゴンは、「20歳代から30歳代は、ノアールのようなジャンルがとても好きだった。そういったものがカッコいいと思い、虚勢を張っていたし、そんな作品のオファーがたくさん入ってきたりもした」と笑った。
ジェギュのキャラクターを構築しながら、自分の内面を深く掘り下げていったチャン・ドンゴンは、「(ジェギュを演じる時は)すっきりした感じだった」とし、「恥ずかしくて他人に見せたくない部分を演技で自然と出しながら、爽快感のようなものを覚えた」と述べた。
ジェギュは、賢く温かい医師だが、息子の犯罪を前に深刻な内的葛藤を経験する。親でなければ、完全に理解することは難しい感情だ。
チャン・ドンゴンは、妻である俳優のコ・ソヨンとの間に中学生の息子と小学生の娘を持つ。彼は、「演じながら、胸が張り裂けそうになるシーンもあった」と振り返った。
チャン・ドンゴンだけでなく、ソル・ギョングやキム・ヒエ、スヒョンも皆、実際に子どもを持つ親だ。チャン・ドンゴンは、「撮影現場の待機時間に4人で話す時は、自然と育児に関する話ばかりだった」と述べた。
過程では、どんな父親なのかと尋ねると、チャン・ドンゴンは、「子どもたちが赤ちゃんだった時に、想像していたような厳しい父親の姿はない」と笑った。
彼は、「子どもたちに『こうしろ、ああしろ』という話をしないように努力している」とし、「僕自身、親の教えで何かを悟ったことはないように思う」と話した。
『普通の家族』でジェギュの妻ヨンギョンを演じたキム・ヒエは、実際にチャン・ドンゴンより5歳年上で、作品でも年上の妻として登場する。2人は、まるで長年の夫婦のように呼吸がよく合う。
チャン・ドンゴンは、「キム・ヒエ先輩に本当にたくさん助けられた」と、キム・ヒエに功を譲った。彼は、「僕の演技に、キム・ヒエ先輩が想像もしなかったようなリアクションを見せるので、『ああ、これでよかったのだ』と実感できた」と振り返った。
『普通の家族』は、「第48回トロント国際映画祭」をはじめ海外の映画祭で好評を博した。チャン・ドンゴンは、「トロントで反応がよくて安堵した」と述べた。
それと共に、「韓国語のニュアンスまでそのまま伝わる国内の観客は、より正確な反応を見せると思うと、心配にもなる」とし、「それでも試写会の時のリアクションがよく、心配よりは期待している」と付け加えた。

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