シム・ウンギョン、「幼いころには最高だけ夢見てきたが“練習だけが生きる道”だと悟った」

2024年10月23日

シム・ウンギョンは最近、映画界で最も独特な歩みを見せている俳優に挙げられる。
ドラマ「ファン・ジニ」(2006)などで子役俳優としてキャリアを積んだ彼女は、初主演を務めた映画『サニー 永遠の仲間たち』(2011)をはじめ、『王になった男』(2012)、『怪しい彼女』(2014)を連続してヒットさせ、ヒット俳優となった。
そんな中2018年に突然、日本に渡り、映画『新聞記者』で日本人記者役に挑戦。日本アカデミー賞で外国人として初めて最優秀主演女優賞を受賞した。その後、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(2020)、『椿の庭』(2021)、『七人の秘書 THE MOVIE』(2022)などに出演し、主に日本で活動を続けた。
シム・ウンギョンは、6年ぶりの韓国復帰作でも挑戦を選んだ。低予算アンソロジー映画『The Killers(原題:더 킬러스)』で、1人6役をこなしたのだ。
「俳優として新しいジャンルに挑戦してみたいという渇望がとても大きかった。このすべてのことを一度に味わえるなんて…喜びで、ひたすら浮かれていた。大人になり、私が本当にやってみたかったことをするのは初めてだった」
今月21日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったシム・ウンギョンは、『The Killers』の撮影当時を振り返りながらこのように語った。
『The Killers』はイ・ミョンセ監督を筆頭に、チャン・ハンジュン、ノ・ドク、キム・ジョングァン、ユン・ユギョン、チョ・ソンファンの6人の監督が、アーネスト・ヘミングウェイの小説「殺人者たち」からインスピレーションを得て、作った短編をまとめた作品だ。
彼女は、「普段から尊敬していたイ監督からのオファーを受けて、『絶対にやる』と言った。『6人のキャラクターが皆違って見えるようにすることに重きを置いて演技しようとした」と説明した。
シム・ウンギョンは当初、イ監督の「無声映画」にだけ出演する予定だった。しかし、他の監督たちも続々と彼女に出演をオファー。イ監督もやはり、彼女を媒介に各短編がつながることを願ったため、すべての作品に登場することになった。ヴァンパイア、キラーたちに拉致された平凡な女、ハイティーンスター、超能力者などを演じる。
その中でもシム・ウンギョンは、イ監督の作品を撮影しながら、「これまでの演技のやり方が完全に壊れた」と回想した。
「もともとは、リアルな感じを出すため、撮影前は台本を声に出して読んだりはしなかった。自らこのやり方が果たして正しいのか、疑問に思ったりもした。その時、ちょうどこの作品に出会った。イ監督と1週間リハーサルをしながら、『練習だけが生きる道なんだな』ということを知った。演技を始めてから20年が経ったが、ようやく悟るようになった」
彼女は子役俳優時代、ボロボロになるまで台本を読み続けたという。12歳の時に撮った「ファン・ジニ」の台本は、すり減っているが、まだ捨てずに保管している。
「幼いころ、周りから天才だと言われ、自分が偉くなったような気分になっていた」というシム・ウンギョンは、「私はうまくやっているし、これからもうまくやっていけると思っていた」と打ち明けた。
「しかし、いつもそれが私の足かせになっていた。最高になることだけを夢見ていたからだ。そうしているうちにある瞬間、私は(演技が)できない人なのかもしれないと思い、絶望感に陥ったりもした。私は強みのない俳優なので、続けて練習してこそ、この程度でも表現できるということを、それでも一歩進むことができるということを、今回の現場を通じて感じた」
彼女は、初めて日本に進出した時も、日本語で書かれた台本をまるごと覚えた後、韓国語の翻訳本と比較して勉強するなど、惜しみない努力を通じて言葉の壁を乗り越えた。
韓国と映画の制作環境が違うため、戸惑ったりもしたが、「とりあえずぶつかってみよう。経験するしかない」という思いで現場を楽しんだという。
「韓国の作品であれ、日本の作品であれ、やってみると、どの作品でも学びがあり成長できた。私は、計画型の人間ではなく、思いのまま生きている人だ(笑)。作品を選ぶときも同じ。これから韓国でよい作品があれば、無条件にやるし、日本や他の国からオファーが来ても、断るつもりはない。制限を設けず、地道に演じるだけだ」

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