映画『ハルビン』のウ・ミンホ監督、「10分だけの撮影のために1日中待ったことも」
2024年12月20日

ウ・ミンホ監督の映画『ハルビン(原題:하얼빈)』は、見るだけでも猛烈な寒さが伝わる凍り付いた豆満江を、アン・ジュングン(安重根)(ヒョンビン)が一人で歩くシーンから始まる。
遠くから見えるアン・ジュングンの歩みから、彼が感じる罪悪感と寂しさが伝わる。
ドローン撮影で登場人物が小さく見えるように演出したのが、この映画の特徴だ。
19日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったオ監督は、作品の演出意図を問われると、「物語よりはイメージとして観客の心に刻まれることを望んだ」と答えた。
彼は、「俳優たちをブルースクリーンの前に立たせない」とし、コンピューターグラフィックス(CG)ではなく実際の撮影で自然を盛り込むことを早くから公言していた。
映画は、満州と地形が似ているモンゴルやロシアの昔の建築様式が残っているラトビアなどで撮影された。野外のシーンは、照明をまったく使わずに自然光を活用したり、凍り付いた湖が中で割れる音などは、すべて録音にしたりした。
ウ監督は、「10分だけの撮影のために、光や風の加減が希望どおりになるまで1日中待ったこともある」と話した。
前作の『KCIA 南山の部長たち』(2020)で時代劇の演出力を立証したウ監督だが、『ハルビン』の演出をしてほしいという制作会社側のオファーを最初は断っていた。『インサイダーズ/内部者たち』(2015)や『麻薬王』(2018)など、主に社会批判的な作品を披露してきたため、「自分とは合わない」と思ったという。
そんな中、偶然立ち寄った書店でアン・ジュングンに関連する本を目にし、それがきっかけで心が変わった。
当初、娯楽映画として企画されていた『ハルビン』だったが、どっしりと再創造してもいいという制作会社の許可がおり、彼は演出のオファーを受けた。
そのためか、この作品は終始落ち着いた雰囲気で展開される。
今月24日、いよいよ韓国で公開を迎える。
