映画『黒い修道女たち』出演のチョン・ヨビン、「勇気ある人々の連帯」
2025年01月22日

24日に韓国で公開されるクォン・ヒョクジェ監督の映画『黒い修道女たち(原題:검은 수녀들)』は、悪霊にとりつかれた少年を救おうとする人々の奮闘を描いたオカルトものだが、同時にミカエラ(チョン・ヨビン)の成長の話としても映る。
幼い頃から幽霊の存在を感じたミカエラは、両親に連れられて巫俗の儀式に参加させられたり、祈祷院に入れられたりしたが結局、修道女として生きる道を選ぶ。精神科医師のパウロ神父(イ・ジヌク)が、ミカエラの霊的能力を精神疾患と診断し、彼女は悪霊の存在を否定することになる。
しかし、“黒い修道女”とよばれる駆魔(悪魔を追い出す)修道女のユニア(ソン・ヘギョ)に出会った後、彼女は初めて自らをありのまま受け入れ始め、ユニアと共に駆魔儀式を行う。
「ミカエラはユニアに出会って、徐々に彼女に染まりながら成長していく。“シナブロ”という単語が大好きだが、ミカエラも知らないうちに少しずつ変化を経験する。彼女の成長が唐突に感じられないよう、一段階ずつ上がるという気持ちで演じた」
21日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで会ったチョン・ヨビンは、演技の主眼点を問う言葉に少しずつ成長していくミカエラの姿を見せようとしたと述べた。
彼女は、「ミカエラは目を背けることができない真実に近づこうとする人だ」とし、「性格は(一般的な修道女のイメージと異なり)かわいくて個性的な人として映る」と笑った。
ミカエラは、周りの人々から人工知能(AI)のようだと言われるほど不愛想だが、ユニアの前では自分の感情を率直にあらわにする。顔色をうかがわず、アイスクリームをかき回したり、自分の秘密を教えたりもする。
チョン・ヨビンは実際に会ったソン・ヘギョからも安らぎを感じたとし、「現場でとても大きな木のように黙々と、心強くみんなを抱きしめてくれた先輩だ」と振り返った。
彼女は、「演技の側面でも学んだことが多かった」と述べた。ソン・ヘギョがシーンごとに真剣に臨む態度を見ることだけでも、インスピレーションを得たという。
「本当に貴重な瞬間を(ソン・ヘギョと)一緒に過ごしていると思った。どの演技塾でも、大学の演劇映画科でも学べないものだ。だんだんお互いへの信頼が積み上がり、あれやこれやと言わなくてもよくなった。演技をする時、ヘギョさんの目を見ると、ぐっと込み上げる瞬間も多かった。魔法のような時間だった」
『黒い修道女たち』は、ミカエラとユニアの関係と彼女たちの駆魔儀式を行うまでの家庭を見せるのにスポットを当てた。
普段、オカルトものを一人で見られないというチョン・ヨビンは、「『黒い修道女たち』は、私のような観客でも見やすい、オカルト入門のような作品だ」とし、「ドラマの要素が強みだ」と強調した。
「個人の私を越えて、何かを守るために進む人々の連帯を描いたという点で、(前作である)映画『ハルビン(原題:하얼빈)』と似た部分もある。『利他心や勇気はどこから出てくるのだろうか』と考えたりもした。勇気とは恐怖がない状態ではなく、“それにも関わらず”恐怖に向かい合って耐え、それを跳び越えるのではないかと思う。勇気のある人々の連帯は、混乱したこの時期を生きていく観客たちに響きを与えることができると期待している」
もともとキリスト教徒である彼女は、『黒い修道女たち』を準備するために半年間、聖堂に通ったりもした。
彼女は、「ミカエラに扮するためには、この程度の姿勢は備えなければならないと思った」と振り返った。
「どう考えても、よい演技には要領というものがない。演技に全力を尽くして、引き上げることができるすべてのエネルギーを注ぎ込みながら努力するしかない。情熱を出し切った時、喜びを感じたりして、(後半部の場面で)思い切り走って転んだ。これからも心を込めて、恥ずかしくない作品を披露していく」
