ソン・ガンホ「10年ぶりのカンヌ訪問、胸がいっぱいだ」
2019年05月23日

第72回カンヌ映画祭で公開されたポン・ジュノ監督の『寄生虫(原題:기생충)』は、韓国の貧しい家族と金持ち家族を通じて貧富の格差という社会的問題を扱っている。
ソン・ガンホが貧しい家族の家長キテクを、イ・ソンギュンが金持ち家族の家長であるパク社長を演じ、圧倒的存在感を放っている。
2009年の『渇き』以降10年ぶりにカンヌを訪れたソン・ガンホは「世界最高の映画が集まる場所で『寄生虫』をボン・ジュノ監督と世界中の映画ファンに披露できて光栄だ」と語った。
前日、カンヌ・リュミエール大劇場で公式上映された『寄生虫』は異例の好評を博した。
「私は観客が映画を見ながら、手を叩いて喜ぶかもしれないと思っていた。しかし、これほどまでに観客全員が一緒になって大きく手を叩くとは。なぜなら、私も映画を初めて見た時、同じシーンで手を叩いて喜んだからだ。カタルシスが感じられるシーンだが、映画館では他の観客の邪魔になることがあるから上映途中の拍手は大変だと思う。そういった拍手が出にくい状況での出来事だった為、驚いた」とコメント。
『殺人の追憶』(2003)、『クェムル―漢江の怪物』(2006)、『スノーピアサー』(2013)に続いてポン・ジュノ監督と4度目のタッグを組んだソン・ガンホは「『殺人の追憶』の時に初めて会ったが、全く変わらない」と話した。
「当時も今もポン監督はユーモアがある。少し変わったとすれば、『殺人の追憶』当時は監督の時間的制約もなく今より自由だったが、今は1日の分量を1日で全て消化しなければならない為、監督の完璧な計画がなければ成り立たなかったという点だろう」
さらにソン・ガンホは、「『殺人の追憶』を見た時の感覚で『寄生虫』を見ると、それよりもっと大きな感動があるだろう」とし「この映画がコンペティション部門に招かれたことで芸術や作家主義的印象が強いという先入観があるかもしれないが、深刻な映画と思わないでほしい」と語った。
