BTS、ついにグラミー賞の候補に…ノミネートまでの背景と受賞の可能性を紐解く
2020年11月25日

ボーイズグループBTS(防弾少年団)が保守的なアメリカの主流音楽界を象徴する「グラミー賞(Grammy Awards)」に、ついにノミネートされ、K-POPのステータスをもう一段階アップさせた。
「グラミー賞」を主催するアメリカのザ・レコーディング・アカデミーは日本時間25日(アメリカ西部時間24日)、「第63回グラミー賞」の候補ラインナップを発表し、BTSの「Dynamite」を「ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス(BEST POP DUO/GROUP PERFORMANCE)」の候補に指名した。
これまでBTSは強大なファンダム、新しい世代や時代像、そして共鳴する感性を基にポップ市場の中枢へ一気に攻め込んできた。多様性や革新への圧迫を受けてきた「グラミー賞」も、このような流れを反映せざるを得なかったとみられる。
今や関心は来年1月31日に開催される「グラミー賞」の授賞式で、BTSの名前が受賞者として呼ばれるかどうかに注がれる。
◇頂点に達したセンセーション…変化が必要なグラミー、K-POPを包容
昨年、アルバム『MAP OF THE SOUL : PERSONA』をヒットさせたBTSが最終的に「グラミー賞」候補から外された時、ファンたちや音楽界内部からの批判は強かった。当時アメリカの音楽メディア「ローリング・ストーン」は「グラミーはこれまで通り時代遅れだ」と皮肉った。
その後、BTSは主流ポップ市場でいっそう強力な成果を上げた。「Dynamite」がビルボードメインシングルチャートのトップを記録し、BTSの楽曲の中で、北米で最も大衆的にヒットし「誰も否定できないBTSセンセーションが頂点に達した状況」(大衆音楽評論家のイム・ジンモ)となった。
アメリカの主要授賞式や音楽フェスティバルが出演陣の中でBTSを最も率先してPRし、最近開催された「アメリカン・ミュージック・アワード(American Music Award)」でBTSのステージがフィナーレに配置されるといった場面はもはや目新しくない。
大衆音楽評論家のチョン・ミンジェはこれまで「グラミー賞」候補指名が不発に終わったことについて「ある意味K-POPに対するけん制もあった。しかし、ここ2年ほどはK-POPがけん制できる勢いではなく、『Dynamite』という1位の曲も出てきた」と指摘した。
このように、BTSの人気は周辺のマニア層のものということはもはやできず、主流ポップ音楽界も無視できない重要な文化現象として定着した。
今回の候補指名はザ・レコーディング・アカデミーの会員、すなわちアメリカの主流音楽界がBTSのステータスを認めたという、最も可視的かつ象徴的なジェスチャーと言える。
特に「グラミー賞」は音楽産業界の同僚たちが音楽性を持って評価する授賞式であるため、これまでヨーロッパで“商品”とこき下ろされてきたK-POPが芸術的価値を完全に認められたという意味にもなり得る。
イム・ジンモ評論家は、「(K-POPの)存在感そのものがアメリカの主流の中に入り込んだというアプローチが可能だ。それが結局最も重要だ」と述べた。
◇受賞時はグラミー賞の歴史にも一線を画す…グラミー賞の保守性は依然としてハードルに
BTSがノミネートの枠を超え、実際にグラミー賞のトロフィーを手にすることになれば、韓国の大衆音楽はもちろん、グラミー賞の歴史そのものにも重要な道しるべを立てることになる。
BTSがこれまでの活動で見せた競争力や話題性を考慮すれば「ベスト・ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門での受賞も十分可能だという意見が出ている。
韓国ジョージ・メイソン大学教養学部のイ・ギュタク教授は、「今年のビルボードチャートや音楽市場を見た時、グループやデュオの中では活躍性が他のグループに劣らなかった」とし、「社会文化的にも高い評価を受けたため、受賞の可能性は十分だと思う」と述べた。
「Dynamite」は新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの状況で、BTS持ち前の楽しいエネルギーとレトロなディスコ・ポップ・サウンドを通じて、人々に慰めを与え、多くの人に愛された。
ただ、グラミー賞の保守性は根強く、受賞までつながるかどうか予断を許さない。ザ・レコーディング・アカデミーは最近、女性や少数人種、そして若い会員の割合を高めるために新規会員を受け入れたが、革新努力がまだまだ足りないという批判も受けている。
BTSと競争する候補もそうそうたるものだ。J.バルヴィン&デュア・リパ&バッド・バニー&タイニーの「UN DIA」、ジャスティン・ビーバーとクエヴォの「Intentions」、レディー・ガガとアリアナ・グランデの「Rain On Me」、テイラー・スウィフトとボン・イヴェールの「exile」など、BTSを除けばすべて最近のポップ・トレンドであるトップクラスのスターたちのコラボレーションという点が特徴だ。
