“韓国版スパルタクス”「マンジョクの乱」、伝統舞踊とミュージカルを融合した“ダンスカル”として復活
2020年11月27日

高麗時代(918年~1392年)に起こった奴婢たちの身分開放運動「マンジョク(萬積)の乱」。そのドラマチックな内容に比べて、時代劇の素材としてはあまり人気がなかったが、このたび舞踊劇として登場することになった。
今月29日まで京畿(キョンギ)アートセンターで公演されている舞踊劇「律(原題:률)」は、伝統舞踊とミュージカルを融合した“ダンスカル”として800年前の歴史を再解釈している。
ダイナミックな打楽器のリズムと華やかな群舞が融合した舞台。
苦しむ民衆たちの指導者“リュル(律)”と暴悪な武臣政権を象徴する“フィ”が対立し、王の娘はこの2人の人物の間で葛藤する。セリフや歌を用いずに、ひたすらダンスだけで展開される三角関係。
ついに蜂起した民衆の沸き立つ怒りは、舞台を埋め尽くした伝統楽器「チャング」が表現する。高麗中期に起きた奴隷解放運動「マンジョクの乱」を題材にした舞踊劇だ。
芸術監督のキム・チュンハン氏は「朝鮮半島初の身分解放運動だったはずだ。そこからモチーフを得た。現代的な技法や国楽的な部分も多く用いた」と述べた。
約800年前の歴史上の人物マンジョクを、民衆の愛を一身に受ける革命家として再解釈している。
“律”役を演じるチョン・ジュンヨンは「正義感があり、不正に立ち向かうことができる強靭なイメージを表現しようとした」と明かした。
この作品は特に、韓国舞踊とミュージカルを融合したいわゆる“ダンスカル”という新しいジャンルを切り開いたという点で話題となった。
主役だけでなく群舞に参加する端役まで、微細な感情変化も舞踊で表現しなければならない、高度な演技力が要求された。
ラン役を務める女優のイ・ダインは「歌を歌ったり演技をしたりすればセリフは伝わるが、私たちは体で表現していると思っている。話をするように、私の体から言葉が出てくるように吐き出して、最後列にいらっしゃる方にもそれが感じられるように臨んでいる」と語った。
群舞チームのイ・イェダムは「踊りだけでなく、演技も一緒に取り入れながら新しい部分において挑戦しなければならなかった」と明かした。
伝統と型破り、素材とジャンルを行き来するこの新しい公演は、新型コロナウイルス感染症により2度延期され、ついに観客の前に立った。
