J.Y.ParkからBTSまで、“バックダンサー”出身のアーティストたち

2021年01月20日

最近韓国では、歌手の夢を叶えるためにはオーディションに出ることが定石となっている。だが、以前はバックダンサーの活動をした後に、芸能界へデビューするケースが多かったという。
ボーイズグループBTS(防弾少年団)のメンバーはデビュー前に、チョグォン(2AM)のソロ曲「I'm Da One」のMVに出演していることでも有名だ。Wanna Oneとして活動する前のカン・ダニエルやユン・ジソンも練習生時代に先輩アーティストのステージを盛り上げていた。
最近、2ndソロミニアルバム『NOIR』でカムバックした東方神起のユンホがデビュー前、DANA(天上智喜)のバックダンサーとして経験を積んでいたことはファンの間では有名なエピソードだ。
1990年代の韓国では、バックダンサーはスター歌手のようにファンクラブができるほど、若者たちの間で人気を集めていた。当時彼らを取材した番組で、あるダンサーは「ダンスが好きなファンからの歓声を聞くと、ダンスに嫌気がさしていてもまた踊りたい気持ちになる」と魅了される理由を語っている。
当時の若者たちがダンスに夢中になっていた理由は、スターになる“近道”がバックダンサーだったからだ。ソテジワアイドゥルやCLONなど、歌謡界を代表するレジェンドたちもバックダンサー出身。男女ユニットKOYOTEとして世に出る前のキム・ジョンミンはオム・ジョンファとともにステージに立ち、当時の雑誌で「バックダンサーで最もかっこいい男」と特集を組まれたこともある。
その結果“人気ダンサー=歌手デビュー”という公式が誕生し、芸能事務所でも練習生たちを先輩アーティストのバックダンサーとして起用するケースが多くなった。Rain(ピ)やSHINHWAがその成功例のひとつだ。
Rain(ピ)は自身の育ての親であるJ.Y.Park(パク・ジニョン)、SHINHWAのエリックやアンディは先輩ガールズグループS.E.S.のバックを務め、デビューへの道を切り開き、その文化は2000年代にも継承されている。
その中でもJ.Y.Parkは当時から型にはまらない発言をしていた。キム・ゴンモらのバックダンサーを務めていた彼はデビュー当時、「芸能界に足を踏み入れることになったキッカケはバックダンサーだった」としながらも、「ただダンスが好きで楽しく踊っていた。踊るだけのつもりだったし歌手になるためではなかった」と明かしている。
そんな彼のように、90年代の当時から、歌手たちと呼吸を合わせながらステージを盛り上げる純粋なダンサーを目指す若者も多かった。インタビューでは「“専門バックダンサー”になりたい」と志に胸を張るダンサーたちの姿があった。
今、我々が楽しんでいる華やかなステージは、90年代の若者たちが作り上げたダンサー文化のおかげだといっても過言ではないだろう。そんな視点で番組のパフォーマンスを見るのも面白いかもしれない。

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