チン・ギジュ、映画『ミッドナイト』で聴覚障害者役&アクションに挑戦「追撃シーンで死に物狂いに走った」

2021年06月25日

「転んだり足をくじいたりするのは日常茶飯事だった。自分の能力を超える速度で高いところから落ちたりすると、太ももや腰が一緒に痛くなる。武術監督がくれた生まれて初めて見た青い色をした強力な鎮痛剤を飲んで、死に物狂いで走った」
映画『ミッドナイト(原題:미드나이트)』の公開を控え、24日にリモートインタビューを通じて会った女優チン・ギジュは、苦労を重ねた撮影現場を笑顔で伝えた。
『ミッドナイト』は真夜中に帰宅途中の路地で犯罪現場を目撃した聴覚障害者キョンミ(チン・ギジュ)が連続殺人鬼のトシク(ウィ・ハジュン)に追われる追撃スリラー。
チン・ギジュが初めて主演した映画で、彼女は安定感のある演技で最初から最後まで作品をリードする。
映画は追撃シーンが特に多いため、俳優やスタッフが軟骨をすり減らしたという意味で“軟骨ナイト”と呼ばれているという。
チン・ギジュも「撮影のない日には、横になってリハビリを受けた」と述べた。さらに「湿布を貼ってその上に氷湿布をすればすっきりする」という筋肉痛を解決するコツも伝えた。
チン・ギジュは「監督からミーティングの時に走ることは得意かと聞かれたが、返事をせず『ハハハ』と笑った。実は学生時代は足が遅い学生だった。撮影前にアイドルが出演する運動会の映像も探して見たりした」と打ち明けた。
彼女は「現場でテストで走ってみたが、ウィ・ハジュンさんが速すぎて撮影チームも慌てた。その時は『どうしよう』という考えしか浮かばなかった」とコメント。
さらに「ところが私が走る時も撮影チームの息が苦しくなり、とても速いと言われた。これでウィ・ハジュンさんのスピード感に押されないだろうと思った。超人的な力が出た瞬間だった」と述べた。
苦労したことは走ることだけでは終わらなかった。
チン・ギジュは建物の4階から飛び降りて、髪の毛をつかまれたまま空中に浮かぶワイヤーアクションと、車が走る道路に飛び込み逃走するシーンなどを演じ切った。
彼女は『大変ではなかったか?」という質問に「『ワイヤーアクションは肋骨がこんなに痛いのか』と思った」と平然と答えた。
聴覚障害を持ったキョンミを演じながら手話も学んだ。
現場で変更が生じた場合、即興で対応できるように個人教習も受け、塾にも通ったという。
チン・ギジュは「キョンミの声は文章で表現すると“つぶれた発音”だが、これが漠然としていて鏡で口の形もよく見てたくさん悩んだ」とコメント。
続いて「耳が不自由な役なので、音に鈍感になろうとイメージトレーニングを続けた。家族と会話をする時も唇だけを見て、撮影が終わった後もしばらくは相手と会話をしていたが目を見ずに唇だけを見ていた」と伝えた。
痛みにも歯を食いしばって演技をする粘り強い姿勢から、台本に書かれている以上に演技の準備をするチン・ギジュは誰が見ても“努力派”だ。
実際に「練習したらできないことはない」というのが彼女のモットーだという。そんな彼女に『ミッドナイト』は役者として自分を成長させてくれた作品だと評価した。
そして「キョンミを演じながら、これまで知らなかった世の中と感情が理解できるようになった。役者として難しいキャラクターを演じながら、『拡張された』という感じがする。実はスリラー・ジャンルは怖くて観ることができなかったが、映画のためにトレーニングをした。目を閉じずに100%観られるまで、スリラー映画をずっと観続けた。もうスリラーを楽しめるほどになった」と付け加えた。
2014年にスーパーモデル大会を通じて芸能界に足を踏み入れたチン・ギジュは、大手企業の社員や記者を経験してきたキャリアで注目を集めたこともある。
最近はバラエティ番組でこうした頻繁な転職に関する率直な心情を明かし話題になった。彼女は今考えても俳優の道を選んだ自分の選択に驚いていると述べた。
彼女は「その選択をまたできるかと聞かれたら自信がない。実は私は勇敢かつ果敢な人ではないが、当時は『私はずっと楽しいことをしたい』という気持ちだけだった。無謀だったかもしれないが、今はその選択をした自分に感謝している」とコメント。
一足遅れて役者の世界に飛び込みながら経験した気苦労も相当なものだった。
オーディションでは年齢がレッテルのように付いてきて、幼い頃から演技をしてきた他の俳優より遅れているというプレッシャーも大きかったという。
チン・ギジュは「結局、自分自身との戦いのようだ。今はプレッシャーをかなり振り払った。数年前までこの仕事について慣れないことがあったが、今はまったくない。あまりにも“自分の仕事”のようだ」と述べた。
さらに「つらい時間を支えてくれた特別な原動力はなかった。オーディションで本当に聞きたい一言、『才能がある』、『次のシーンの演技も見たい』という言葉が次のオーディションを受け続けられる力になった」と付け加えた。
続いて「休まず演技する人になりたい。まだ今年は計画がないが、私を拡張してくれる作品に早く来てほしい。実は勤勉な人ではないが、アクション作品が来ることもあり得るので事前に運動もして、ミュージカル映画のような作品が来る可能性もあるので、ドラムや現代舞踊も学んで…。そんなふうに一生懸命に臨もうと思う」と述べた。
映画は今月30日、映画館とオンライン動画サービス(OTT)のTVING で同時公開される。

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