リュ・スンワン監督新作『モガディシュ』、いよいよ公開へ…「見ごたえのあるドラマ性と人物像に魅了された」

2021年07月02日

昨年から最大の話題作と呼び声が高かったリュ・スンワン監督の新作『モガディシュ (原題:모가디슈)』が1日、オンライン制作報告会を通じて初めて公開された。
『モガディシュ』は1991年のソマリア内戦当時、孤立した南北の大使館公館員たちの脱出実話をモチーフにした映画。
キム・ユンソクやチョ・インソンが韓国の国連加盟のために東奔西走していたハン・シンソン大使と安全企画部出身の情報要員カン・デジン参事官を、ホ・ジュノとク・ギョファンが北朝鮮のリム・ヨンス大使とテ・ジュンギ参事官をそれぞれ演じた。
ここにキム・ソジン、チョン・マンシク、キム・ジェファ、パク・ギョンヘらが南北の大使館職員やその家族としてタッグを組んだ。
新型コロナウイルス感染症が流行する前にモロッコで撮影を終えた『モガディシュ』は、昨年夏の公開を予定していたが、コロナの影響で上映を延期してきた。
リュ・スンワン監督は待望の末に迎えた公開に、「緊張する」としながらも、「映画の最初の観客として、この素晴らしい俳優たちと最高のアーティストたちのコラボレーションを真っ先に目撃した感覚を観客たちにしっかりとお見せしたい」と感想を明かした。
この実話をまず企画・開発していた制作会社「Dexter Studios」の提案で演出を引き受けたリュ監督は、「ぼんやりと知っていたが、調査された資料を見ながら、すごいドラマと劇的な状況下の人々に魅了された」とコメント。
実話を素材にしたが、当時の事件の記録が十分に残っていなかったのが最大の難関のひとつだった。
リュ監督は「実際のモデルでいらした方々は脱出する過程で記録物を紛失した」とし、「ソマリアの国営放送の幹部が記した脱出記や機密解除されたアメリカの大使館資料を入手し、さまざまな視点からの資料を入手することができた」と伝えた。
モロッコ西部の大西洋沿岸の小さな都市エッサウィラでの撮影は、1993年のソマリアを背景にした『ブラックホーク・ダウン』をはじめ、モロッコで撮影したほとんどのハリウッド映画に参加していたベテランの現地プロダクションマネージャーの助けが大きかった。
リュ監督は「まったく知らない田舎に(自分を)連れて行ったので、不審に思ったりもしたが、資料調査をしながら見ていた写真の中の空間がそこにあった」と手応えを明かした。
出演者らもまた宿所のすぐ隣に再現された撮影現場や細心に準備された小道具に満足感を表した。
ク・ギョファンは「幼少期に見ていた1988年ソウルオリンピックの記念品から生活用品の数々が丁寧にセッティングされており、演技に没頭することができた」と述べた。
出演者らはこの作品で初めて出会ったが、長い旅先での生活で家族になったと親密なタッグを誇った。
リュ監督は「数年間のアフリカ生活が顕著に現れるのはやはり肌の色だが、俳優たちが撮影より先に現地に到着して、(ずっと現地にいたような)そんな肌の色になって帰ってきた」とし、「不思議なくらい初めて作業する人々とは思えないほど、相手の演技を際立たせるアンサンブルを見せてくれた」と述べた。
キム・ユンソクとコンビで共演したチョ・インソンは「どうやって打ち解ければいいか悩んだが、先輩がリードしてくださるままにリアクションをすればよかったので、心配がない現場だった」とコメント。
海外での撮影経験が多いホ・ジュノは、疲れた後輩俳優やスタッフらに直々にコーヒーを淹れながら、休みや対話の時間を設けてあげた。
予想できなかった困難は、ソマリア現地人役を演じなければならないエキストラたちをモロッコに動員できなかった点だ。
ケニヤをはじめ、アフリカ全域でオンラインでのキャスティングを行い採用したが、お互いに言語が異なり、マンツーマンではなくもう一人加えた3度の通訳を介さなければならない時もあった。
リュ監督は「専門のスタントを探すのが難しく、武術監督とアクションチームが数か月前に現地入りしてアクションスクールを作り、20人を訓練させ、彼らが現場で精鋭要員として活躍しリードしてくれた」と伝えた。
映画は今月28日に公開する予定。

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