Kカルチャー、新たな時代に突入
2022年06月16日

韓国映画が、カンヌ映画祭のコンペティション部門で2冠 (監督賞/パク・チャヌク監督、最優秀男優賞/ソン・ガンホ)を達成し、ボーイズグループBTSの活動休止に世界中のファンが肩を落とすなど、韓国文化の人気と関心は高まるばかりだ。
90年代、韓流として始まったKカルチャーへの関心は、単純なコンテンツ消費を越え、新しい段階に入ったと言われている。
1990年代の韓国ドラマとK-POPが初の韓流ブームを巻き起こしたとするなら、2000年代中盤以降は、ファンが自ら自国の言葉の字幕をつけてSNSやインターネットでコンテンツを共有するユーザー中心のKカルチャー2.0時代に突入した。
そしてBTSや映画『パラサイト 半地下の家族』がヒットすると、韓国のコンテンツはOTTを通してリアルタイムで世界中に広がっていくKカルチャー3.0時代を迎えた。
あるKカルチャーファンは、自国で専門放送局まで作り独自の番組を出している。
フランスのKFTVマネージャーはこう語る。
「以前は韓国というと、昔の北朝鮮かと思われていたが、最近では“BTS”や、“イカゲーム”、“パラサイト”といったワードが出てくる」
海外ファンが自ら市場に参加する時代。そのぶん広がった市場と自発的な韓国文化受容の現状が見えてくる。
「韓国が作れば見る」という世界的な流れに、大手企業も動き始めた。
CJ エンターテインメント海外映画事業部長コ・ギョンボム氏は 「私たちがアメリカ市場に進出したばかりの時は、(相手は)あまり好意的ではなかった。ところが最近は、私たちが以前パートナーシップを結びたいと思っていたメジャースタジオやA級の制作会社、作家、俳優のほうから協業をリクエストしてきたり、作品の共同制作をリクエストしてきたりするケースがとても増えた」と話す。
韓国が長い時間をかけて積み上げてきた文化力を、世界の市民がリアルタイムで共有し楽しむ時代。韓国文化の前に異なる次元の門が開かれている。
