イム・ヨンウン、全国ツアー最終日「一生記憶に残るコンサート」…トロット歌手初高尺ドーム公演も発表
2022年08月15日

「今日は全国ツアーの最終日。色とりどりの花が咲く春に、このコンサートを始めたが、もう夏が過ぎ去ろうとしている。皆さんのおかげで、成功させられた。この場を借りて感謝の気持ちを申し上げる」
トロットオーディション番組の優勝、音源チャートの席巻、十数年ぶりのトロット曲で地上波の音楽番組1位獲得、ソロ歌手史上初の発売初週アルバム販売量100万枚(HANTEOチャート基準)突破…。
歌手イム・ヨンウンが、2020年のトロットオーディション番組の優勝から、わずか2年で打ち立てた“金字塔”だ。放送界と広告界で数多くの“ラブコール”を受けた点は、言及するまでもない。
相変わらず暑かった今年の連休、イム・ヨンウンは自身の歌手人生の新たなる道しるべを立てた。初の単独全国ツアーコンサート「IM HERO」のソウルコンサートだ。
彼は5月に京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)を皮切りに、昌原(チャンウォン)、光州(クァンジュ)、大田(テジョン)、仁川(インチョン)、大邱(テグ)を回り、興行パワーを誇った。
今月12日から14日まで開かれたソウル公演は、全国ツアーのラストを飾ると同時に、“K-POPの聖地”と呼ばれるオリンピック公園の体操競技場の座席が全席完売だったという点で意味を深い。
14日の公演会場は、イム・ヨンウンを象徴する空色のTシャツを着た“英雄時代(イム・ヨンウンのファン)”でいっぱいになった。また、チケットを手に入れられなかったファンは、オンラインの生中継で“英雄”を待った。
韓国だけでなくオーストラリア、日本、ドイツ、香港など世界各国で激しいチケット争奪戦が繰り広げれられ、これを勝ち抜いたファンが集結した。観客の年齢層は8歳から90代の高齢者まで多様だった。「イム・ヨンウン、ありがとう。私の命を全うするまで一緒に行こう」、「今日もヨンウンに酔う」のようなウィットの利いた文言が描かれたピケットも目に付いた。
場内が暗転し、公演開始60秒前のカウントダウンが始まった。電光掲示板の中の数字が1になり、主人公のイム・ヨンウンの姿が写ると場内は「わー」という割れんばかりの歓声でいっぱいになった。
イム・ヨンウンはまるで、モーセのように舞台の電光掲示板を左右に分けた後、暗幕の後ろから登場した。黒いラメのジャケット、黒いパンツを身にまとった彼は、「ソウルそして、大韓民国、叫べ!」と言いながらステージに入った。
イム・ヨンウンは、ライブバンドの演奏に合わせ「Nest」や、「Loving You」、「Love Station」など1stアルバムの収録曲をはじめ、「Hope」のようなオーデイション番組での競演曲を聴かせた。
彼は、持ち前のスマートなボーカルで爽やかな高音を出し、ほどよい手振りで観客たちの指揮をとった。アップテンポの楽曲を歌う時は、前奏と間奏で、これまで披露していなかったダンスの実力も見せた。
イム・ヨンウンはファンサービスも、ヒーローらしかった。
彼が「一度出てみようか」と言って、T字型のアリーナステージの前に出てくると、近くにいたファンは歓呼した。イム・ヨンウンは、ファン一人ひとりと目を合わせ、各国の言語で書かれたピケットの文言も読んだ。曲が終わると、手でハートも作ってみせたりもした。
特に「Old Song」のステージでは、下に降りて、1人の観客の手を握り、一節を歌う“特別サービス”もした。視聴者のリクエストに応えて歌うバラエティ番組への出演当時を振り返りながら、即席で数曲を選び歌ったりもした。
イム・ヨンウンは「一生、記憶に残るコンサートのために、僕も今日、この身を燃やしてみる」とし、「僕もチケットを買ってみようと思ったが、失敗した。僕がやった時は待機者が60万人くらいだったが、81万人まで記録したそうだ。待ち時間は153時間を超えた」と述べた。
また「最近、記録的な豪雨により被害を受けた方がいると思う。困難を経験した方々に対する心から慰めの言葉と、“英雄時代”の方々の温かい拍手で(公演を)始めようと思う」とし、「復旧のために努力してくださる社会の多くのヒーローたちがいる。そのヒーローの方々にも励ましの拍手をお願いする」とも語った。
ドラマのOSTで挿入されヒットした「Love Always Run Away」、バラエティ番組で披露した「Rain and You」、サブキャラ“イム・ヨングァン”とデュエットで飾った「A Letter From a Private」、1stアルバムの収録曲「I Love You」などが続き、公演会場はよりいっそう熱くなった。
イム・ヨンウンは、時代劇の演技を披露した後、韓服を着て「A bientot」を激しい振り付けを添えて歌い、白いスーツを着た「Rainbow」のステージでは、間奏でブレイクダンスを披露した。
彼は「僕のダンスはどう?ダンスに対する自信が湧いてきた。次のアルバムのタイトル曲はダンス曲にするのはどうかとも考えている」と冗談を飛ばした。
イム・ヨンウンは、3時間を超える公演をトロット、バラード、ダンスなどさまざまなジャンルで埋め尽くした。彼の言葉通り、一時“抱川(ポチョン)の息子”と呼ばれた31歳の青年は“全国の息子”を超え“大韓民国のヒーロー”となった。
彼は「Father」、「Story of Old Couple in Their 60s」、「If We Ever Meet Again」のように胸が詰まる歌詞が際立つ楽曲で、新型コロナウイルス感染症時代、そして激動の現代史を体験した観客たちを励ました。
イム・ヨンウンは、同日の公演で、12月に釜山(プサン)・BEXCOとソウル・高尺(コチョク)スカイドームで全国ツアーのアンコール公演を行う計画も公開した。トロット歌手が収容人数2万人にのぼる高尺スカイドームで公演をするのは、今回が初めて。
彼は「二度とは来ない長い時間、ある意味短かった時間を、共に歩んできてくださった皆さんにお聴かせする歌。“息子ヨンウン”、あるいは“孫ヨンウン”と一緒に歌ってください。いつもこの場所、このステージの上で皆さんを待っている」と観客に呼びかけた。
