“韓国ロックの歴史”Blackhole、「最後の夢はスタジアム公演」
2022年12月06日

「アメリカの伝説的ロックバンドAC/DCのコンサートを見ると、数万人規模のスタジアムが観客で埋め尽くされている。我々もそんな公演をやるべきなのではと思う(笑)」(チュ・サンギュン)
今年でデビュー33周年を迎える大ベテランバンドBlackholeのチュ・サンギュン(ボーカル兼ギター)、イ・ウォンジェ(ギター)、イ・グァンウク(ドラム)、キム・セホ(ベース)の4人のメンバーの情熱は、まだ進行形だ。
最近、鍾路(チョンノ)区のある音楽練習室で会ったBlackholeは、数多くのロックバンドが歴史の中に消えゆく中でも、屈せずポジションを守ってきた自身の話を聞かせてくれた。
バンドBlackholeは1989年に1stアルバム『Miracle』をリリースし、韓国の歌謡界にデビューした。
宇宙のブラックホールのようにすべての音楽を吸い込むという大胆な抱負を込めてバンド名を付けたが、ヘヴィメタルという見慣れないジャンルの開拓者として乗り出した道は容易ではなかった。
オリジナルメンバーのチュ・サンギュンは「バンド結成初期には何の基盤もなかった」とし「初めてのアルバムを出した時は、期待ほどヒットしなく、メンバーも頻繁に変わっていた」と振り返った。
厳しい時代もあったが、情熱は冷めなかった。Blackholeは1991年の2ndアルバム『Survive』をはじめ、2019年リリースの9thアルバム『EVOLUTION』まで、約20枚のアルバムを出し、空白期間なく旺盛に活動した。
チュ・サンギュンは「4thアルバムが口コミで広がり、発売から1カ月で大学の学祭の出演オファーが、どんどん入ってきた」とし「その後1年間は、家にもほとんど帰れず公演だけした」と述べ笑った。
4thアルバムの成功により、Blackholeは、最も韓国的なヘヴィメタルをやるバンドとして定着した。
彼らは、アルバム市場の変化とヘヴィメタルジャンルの低迷で苦しんだが、2005年にリリースした8thアルバムで韓国大衆音楽賞の最優秀ロックアルバム賞を受賞。韓国ロックの命脈をつないだ。
Blackholeは、新型コロナウイルス感染症が始まり、ステージでの公演が減ると“遠征隊プロジェクト”という一風変わった全国ツアーに乗り出した。
“遠征隊プロジェクト”は、各地にいるBlackholeのファンが企画者となって現地で公演を準備し、Blackholeはファンが準備した舞台に立って公演をするという異色のコンサートだ。
イ・ウォンジェは「そのようなささやかな公演だけにある満足感があった」とし「普段なら公演終わりに打ち上げをするのだが、ソーシャルディスタンスのために営業している食堂がなくて残念だった」と述べた。
最近は、ソウル・江南(カンナム)区の一指(イルジ)アートホールでデビュー33周年記念公演も開いた。小規模公演だった“遠征隊プロジェクト”の無念を払拭するかのように、30曲あまりを披露した。
ステージでは活発に活動しているが、『EVOLUTION』の以降のニューアルバムの知らせは聞こえてこない。
新譜発売が遠のく理由を尋ねるとBlackholeは、2、3年内に10thアルバムをリリースすると明かした。また、そのアルバムがBlackholeの最後のフルアルバムになりそうだと付け加えた。
チュ・サンギュンは「フルアルバムを10枚ほど出せば、Blackholeの音楽はすべてやったと言えると思う。これ以上フルアルバムを出すのは厳しそう」だと述べた。キム・セホは「だからといってバンドが解散するわけではない」としながら「10thアルバムを出してから、10年はさらに公演するだろう」と笑った。
