映画『幽霊』に出演のソル・ギョング、「これまでの映画とは一線を画したいという監督の言葉に興味がわいた」

2023年01月19日

「(歴史を題材にした)多くの映画があるが、それらとは一線を画したいという監督の言葉に興味がわいた」
俳優ソル・ギョングが映画『幽霊(原題:유령)』に出演したきっかけを明かした。ソウル・鍾路 (チョンノ)区昭格(ソギョク)洞のカフェで会った彼は、「1930年代を舞台にした作品をやったことがなかった」、「作品ごとに姿は変えられないが、その時代に合った服を着れば、私のキャラクターを作るのに役立つのではと思った」と述べた。
18日に公開された映画『幽霊』は、1933年の京城(キョンソン)を舞台に、抗日組織スパイ「幽霊」だと疑われ、人里離れたホテルに閉じ込められた人々が、そこを脱出するために繰り広げる死闘を描いた。
ソル・ギョングは、名家の息子で、元エリート軍人の“ムラヤマ ジュンジ”を演じた。出世街道を走っていたが、朝鮮総督府通信課の監督官に左遷された彼は、“幽霊”の正体を暴き、警務局に復帰しようとする。
「機能的役割が最も強い役柄だと思って始めた。最後まで幽霊かどうか混乱させる必要があったからだ。ジュンジは出生の秘密を隠すため、絶えず上にのし上がらなければならなかったと思う。そんな姿に集中して演じようとした」
軍人のイメージをよりリアルに見せようと、減量もしたという。「軍人だから、顔が少しシャープなほうがいいと思い、(体重を)落とした。丸みがあったら説得力に欠ける。顔の線が出るべきだと思った」
ソル・ギョングは、今回の作品で初めて会ったイ・ヘヨン監督を、「色感について違う視点を持つ方だ」と述べた。
「大胆な色使いをする。やり過ぎに見えるかもしれないが、計算されたものだ。(完成した映画を見ると)1カット1カット、隅々まで丁寧に磨き上げたような印象を受けた。最後まで愛情を持って(作業)されたんだなと思った。誠実さが見えて、何も言うことはなかった」
また、イ監督のもう一つの長所に「細かさ」を挙げ、「制服を着た時の帽子の角度にこだわりがあり、1mmもずれてはいけなかった。“左側の(帽子の)つばを1mmだけ下げて”と言われた」と明かした。
映画『幽霊』の特徴として、イ・ハニ(パク・チャギョン役)やパク・ソダム(ユリコ役)などの女性キャラクターを全面に押し出したスパイアクションジャンルだという点が挙げられる。
ソル・ギョングは、イ・ハニと激しい格闘を繰り広げる。2人の対決は、異性の戦いとは思えないほど強烈な緊張感を加える。
彼は「最初は私も先入観があったのか、事故が起きないように気をつけていた。ところが、撮影を進めているうちに、気をつけなくても大丈夫だという気がしてきた」、「ハニさんが、大変さを微塵も出さずに明るく臨んでくださったおかげで、私も楽しく撮影できた。アクションの相手としては、本当に素晴らしい俳優だ」と称賛した。
また「女性を押し出したアクション映画が出たということは、喜ばしい現象だと思う。荒っぽい部分もあるが、繊細な部分もあって魅力的だ」、「より強烈な作品があってもいいと思う」と持論を展開した。
1993年に演劇「シムバセメ」でデビューしたソル・ギョングは、今年で俳優生活31年目となる。 彼は、「これまで現場で活動できたことに対する感謝が大きい」と話した。
「マンネリだと思った時期はあったが、ある時、“もう墜落しそう。まだ若いのにどうしよう”と思ったことがある。映画『名もなき野良犬の輪舞』に救われてからは、現場にいるということがありがたくなった。私自身に“現場にいられることにいつも感謝しろ”と言いたい」

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