11月の劇場街はジャンルの宝庫…「繁忙期の競争を避けて作品性で勝負」
2023年11月01日

劇場街の“オフシーズン”に挙げられる11月、さまざまな素材と魅力を盛り込んだ韓国映画が公開される。
今月の劇場に上映される作品たちが、韓国映画界を盛り上げるのか注目される。
1日、映画界によると、チョン・ジヨン監督が演出し、ソル・ギョングとユン・ジュンサンが主演した『少年たち(原題:소년들)』は同日公開された。
1999年に全羅北道(チョルラブクド)完州郡(ワンジュグン)参礼邑(サムレウプ)のナラスーパーで発生した強盗事件を基にした映画で、濡れ衣を着せられた少年たちを救おうとする刑事ジュンチョル(ソル・ギョング)の奮闘を描く。
事件に対する大衆の認知度が高いうえ、『折れた矢』(約346万人)、『権力に告ぐ』(約248万人)などを通じて、作品性と興行性を立証したチョン・ジヨン監督の新作という点で、ヒットへの期待が出ている。
22日にはキム・ソンス監督の映画『ソウルの春(原題:서울의 봄)』が劇場上映される。この映画もまた実際の事件である“12·12軍事反乱(粛軍クーデター)”を前面に掲げた。
新軍部勢力の反乱を防ごうとする一触即発の9時間を盛り込んだ作品で、ファン・ジョンミンが保安司令官“チョン・ドゥガン”を、チョン・ウソンが彼に対抗する首都警備司令官“イ・テシン”をそれぞれ演じた。
ここ数年間、『タクシー運転手 約束は海を越えて』(約1,218万人)、『1987、ある闘いの真実』(約723万人)、『KCIA 南山の部長たち』(約475万人)など、韓国現代史を素材にした映画はおおむねヒットした。
イ・ドンウクとイム・スジョンがカップルとしてタッグを組んだ『シングル・イン・ソウル(原題:싱글 인 서울)』は、29日に観客の元を訪れる。パク・ボムス監督が演出したこの映画は、業務能力は最高だが、日常では賢そうに見えて実はそうではない出版社の編集長と、売れっ子の論述講師兼インフルエンサーのラブストーリーを扱う。
この作品は、 “デートムービー”という点で注目される。特に今年に入り、『甘い:7510(原題:달짝지근해: 7510)』や『30日(原題:30일)』など、ロマンティックコメディー映画が予想外の成績を収めたりしたからだ。
今月8日に公開されるホラー映画『ニューノーマル(原題:뉴 노멀)』も伏兵に挙げられる。『1942奇談』(2007)や『コンジアム』(2018)などのホラージャンルで優れた演出力を見せたチョン・ボムシク監督の新作だ。
『ニューノーマル』は恐怖が日常になってしまった新しい時代をオムニバス形式で描く。チェ・ジウをはじめ、イ・ユミ、ボーイズグループSHINeeのミンホ、Block Bのピョジフン(P.O)、トロット歌手チョン・ドンウォンなど異色的な出演陣の組み合わせが目を引く。
11月は秋夕と年末の間に挟まれ、通常、劇場街のオフシーズンとされているが、今年は期待作に挙げられる映画が数本公開される。
映画界は、夏の秋夕・旧正月の連休などの時期にあふれる大作たちとの競争を避けるために、配給会社たちが新しい公開戦略を立てたと見ている。
あるマルチプレックスの関係者は、「最近の観客たちはオンシーズンかオフシーズンかによって動くのではなく、コンテンツ自体をみて観覧するかどうかを決定する傾向がある。そのため11月の公開ゆえに、ヒットに不利だという判断はしなかったのだろう」と分析した。
ある配給会社の関係者も、「昨年も『フクロウ(原題:올빼미)』が11月に出たが、300万人を超える観客を集めた」とし、「この時期は100億ウォンから200億ウォンを超えるお金がかかった大作と正面勝負を避け、ただ作品のクオリティー(作品性)だけで対決できる」と指摘した。
