映画『破墓』のユ・ヘジン、「丘を登るリヤカーを後ろから押すのが役割だと思った」
2024年02月28日

「私が作品を引っ張っていく役割をすることもできるが、毎回そういうわけにはいかない。今回はただ作品と共に歩んでいくパートナーの立場だったと思う」
チャン・ジェヒョン監督のオカルト映画『破墓(原題:파묘)』に出演した俳優ユ・ヘジンは26日、ソウル・鍾路(チョンノ)区のあるカフェで行ったインタビューで、「参加することだけでも意味のある作品だ」と述べた。
『破墓』は、巨額の金をもらい怪しい墓を移葬することになった人々が経験する奇異な出来事を描いた映画だ。ユ・ヘジンは、大統領の葬儀を担当するほど有能な葬儀師ヨングン役を務めた。風水師のサンドク(チェ・ミンシク)、シャーマンのファリム(キム・ゴウン)、ファリムの弟子ボンギル(イ・ドヒョン)とのアンサンブルが際立つ。
ユ・ヘジンは、これまで自分が主人公である作品を主にしてきたが、今度は主演4人組の一人を担当する。
「俳優がシナリオを読んでいると、『なぜここで私は目立つ部分がないのか?』と悩む時がある。人々は(劇中で)表に出る俳優を記憶し、俳優たちもそんな配役をしたがるからだ。しかし表に出ない役も、映画には必ず必要だと思う。『破墓』の作品自体が、すごく良いというのもあった」
ユ・ヘジンの心をつかんだ『破墓』の魅力は、新鮮さだ。彼はチャン監督のシナリオを読み、デビュー以来初となるオカルト映画に挑戦することにした。
彼は「最近、目にパッと入ってくる脚本があまりないが、この映画は珍しく新しい作品だった」とし、「本人が伝えようとするメッセージをどのようにオカルトにつなげたのか不思議だった」と当時を振り返った。
ユ・ヘジンが演じたヨングンは彼の言葉どおり、目を引くキャラクターではないが、話が展開されるのになくてはならない役割をする。観客たちが気になる要素を、ヨングンがセリフを通じてヒントを与えるというわけだ。
ユ・ヘジンは、「丘を登るリヤカーが、登れるように後ろから押してあげる役割だ」と説明した。
特有のユニークな演技で観客の緊張感を和らげたりもする。キム・ゴウンとイ・ドヒョンがお祓いと憑依の演技を披露するのとは対照的だ。
ユ・ヘジンは「ここで葬儀師まで大騒ぎしたら、どれほど騒がしいだろうか」としながら、「私はこの程度の役なら十分だ」と述べた。
彼は特にキム・ゴウンとイ・ドヒョンがとても大変な撮影を続けていくのを見ながら、「ある時は申し訳なくなった」と述べた。一方では「(私があの役を演じなくて)よかったとも思った」と笑った。
しかしユ・ヘジンもまた、遺体を収拾する方法を学ぶなど、“プロ”葬儀師の姿を見せようと務めた。韓国最高の葬儀指導士を訪ね、彼の習慣や巧みな動きを身につけた。
このような誠実さと幅広い演技力のおかげか、ユ・ヘジンは新型コロナウィルス感染症の事態で劇場街が打撃を被った状態でも、着実に映画に出演しヒットをけん引した。
出演作は『コンフィデンシャル:国際共助捜査』(698万人)、『梟ーフクロウー』(338万人)、『甘い:7510(原題:달짝지근해: 7510)』(138万人)などだ。『破墓』もまた公開4日目に観客数200万人を突破した。
ユ・ヘジンは「昨年、知人たちに映画を撮っていると言うと、みんなにうらやましがられた」としながら、「いくら考えても私は恵まれている」と強調した。
「最近になって観客たちに改めて感謝している。観客がいなければ俳優もいない。いつまでかは分からないが、悪口を言われる時まで俳優として仕事をするのが目標だ」
